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うん、好き☆
オダムツキ
織田 梦月 齢 20歳
私の兄の名前は、織田作之助だ。
海が見える部屋で小説を書く、というマフィアらしからぬ夢を掲げている男
馬鹿らしいと思うかもしれない
ポートマフィアが小説家などと
だから兄は人を殺さなかった
小説家になる為に
その夢を何時か実現させる為に
兄が死んだのは
私が留学中の時だった
兄がポートマフィアなのは知っていた、
だから死と隣り合わせなのも分かってた。
分かってたけど
一人は寂しい。
ポートマフィアの幹部が私に向けてこう言った
何かに頼れと。
織田作は立派だった。
織田作にもこう止めたんだ、何かに頼れと
でも頼らなかった、彼は 強いね。
私も彼の友人になれて嬉しかった
などと、
微笑みながら
憎い。友人?友人なら最後まで止めるべきでしょ?
ナニカに頼れ?頼れるなら頼ってる、もう私には
頼るモノもいない。
此の儘死んで仕舞おうか。
此の儘死んだら兄に逢えるだろうか。
無理だろうか。
憎い。
あの男が憎い。
最期まで止めずに薄っぺらい笑顔を貼り付けた、
あの男が憎い
何かに頼るなら其れは復讐心だろう。
太宰治。
貴方を苦しめる迄
私は足掻く
♡100