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神の傀儡

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神の傀儡

20 - 第20話 ギャップ萌え

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2024年09月29日

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桜の花びらが舞い散る中、リリスの魔力が渦巻く神社で、タクトは再び立ち向かう準備をしていた。しかし、彼の体力は限界を迎えつつあり、リリスの圧倒的な力に対抗するには、もはや一人では不可能だった。

「まだ、立っていられるか?」その瞬間、背後から聞き慣れた声が響いた。

タクトが振り向くと、ミカエルが立っていた。彼は神々しいオーラを放ち、ナルシストな態度は影を潜め、真剣な眼差しでタクトを見つめていた。

「ミカエル…お前が来たのか?」タクトは驚きと安堵が入り混じった感情を抱えながら、彼を迎え入れた。「お前の力が必要だ。」

「そうだろうな。お前一人では、リリスに勝てんからな。」ミカエルは翼を広げ、白い光を周囲に散りばめながら前進した。「俺の力を貸す。」

リリスは二人のやり取りを見て微笑んだ。「あら、増援が来たのね。けど、無駄よ。私の力は、そんな軽々しい存在に負けない。」

ミカエルは彼女の言葉に反応せず、タクトに目を向けた。「俺とお前で、連携を取るぞ。リリスの攻撃を分散させるんだ。」

タクトは頷いた。「了解。俺が前に出るから、お前は後ろから支援してくれ。」

ミカエルは自分の羽を羽ばたかせ、周囲の悪魔たちを見据えた。「お前たち、立ち去れ。リリスに使われるだけの存在なら、ここで消えろ。」

偶蹄目一派の悪魔たちは、その威圧感に怯え、一瞬たじろいだ。しかし、リリスの冷たい声が響く。「あまり調子に乗らないことね。私の命令には逆らえない。」

リリスの言葉と共に、悪魔たちは一斉に突進してくる。タクトは刀を構え、ミカエルも翼を広げて戦闘態勢に入った。

「行くぞ!」タクトは一歩前に踏み出し、敵に突進した。刀を振り下ろし、目の前の悪魔を切り捨てる。

「タクト、右に!」ミカエルが叫ぶと、タクトは素早く方向転換し、後ろから迫る敵の攻撃をかわした。

「お前も頼むぞ!」タクトは一息つく暇もなく、次々と襲いかかる悪魔に応戦しながら、ミカエルの支援を求めた。

ミカエルは集中し、周囲の空気を操るように風を起こし、敵の動きを鈍らせた。「これで少しは楽になるだろう。」

タクトはその隙に、再び悪魔に切り込んだ。「その調子だ、ミカエル!」

戦いは激化し、タクトとミカエルは息の合ったコンビネーションで悪魔たちを次々と倒していく。リリスはその様子を見守りながら、挑戦的な微笑みを浮かべていた。

「やるじゃない。だけど、まだ本気じゃないわよ。」リリスは手を一振りし、魔力を高めた。

「タクト、気をつけろ! リリスが本気を出す!」ミカエルの声が響く。

次の瞬間、リリスの魔力が炸裂し、周囲の桜の木々が一斉に揺れ、花びらが舞い散った。タクトは一瞬目を奪われたが、すぐに冷静さを取り戻した。

「ミカエル、あの魔力に対抗するためには、連携が必要だ! お前の力を貸してくれ!」

「任せろ!」ミカエルは翼を広げ、再び周囲の空気を操り、タクトの刀に魔力を乗せた。「お前の一撃に、俺の力を込める。」

タクトは一歩前に出て、刀を高く掲げた。リリスを見据え、心の中で決意を固める。「これで終わらせる!」

二人の力が結束し、リリスに向かって突進した。光と闇が交錯する中、タクトは刀を振り下ろした。

「悪を討つ!」

その瞬間、タクトの刀とミカエルの魔力が交わり、桜の花びらが光の中で煌めいた。リリスの驚愕した表情が目に焼き付き、二人は力を合わせて彼女に挑んだ。

しかし、果たしてこの戦いがどうなるのか、誰も予測できない運命が待っていた。

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