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深瀬さんは意外と怖がりだ。夜中の2時半に電話してくるほどに。

「どうしました?」

私は次の日日曜日だったため、夜ふかししていた。夜中に電話がくるものだから、少し、いや、正直すごくビビったが、深瀬さんという文字を見てすぐにスマホを手にとった。

「あの…迷惑だってことはわかってるんだけど、その…怖い夢を見てしまって…。」

かわいい…。と思わず言ってしまいそうになるのをなんとか抑えながら、「全然大丈夫ですよ。」と答える。

「市ノ瀬ちゃんの声が聞きたくなって…。迷惑なら全然切ってくれても構わないから。」

「迷惑だなんて…、それに、彼女なんですから変に気を使わないでください。私も深瀬さんの声聞いて、ホッとしましたし。」

深瀬さんと話すときだけ、無意識に口元が緩んでしまう。

「そっか…。ありがとう。」

「怖い夢、私もたまに見ます。一回起きたら中々寝付けないから、困りますよね。でも私、最近そういうときは深瀬さんを思い浮かべるようにしてるんです。深瀬さんの笑顔とか、困った顔とか真剣な顔とか…。ちょっとキモいかもですけど、結構落ち着くんです。だからー…」

話を続けようとすると、スマホから可愛らしい寝息がしているのに気がついた。

安心して寝ちゃったかな…?

思わず微笑んでしまう。なんでも完璧に見える深瀬さんだからこそ、こういうギャップにやられてしまう。

彼女の特権だよね。


次の日の朝、深瀬さんから怒涛のすみませんスタンプが送られてきた。

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