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テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで
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何でも大丈夫な方だけどうぞ~



私の代わりに、かあさまがいって

しまった。上でアイツに会うなんて

考えただけで、怒りがよみがえる。

私が、人間界に来なければ…

干渉しなければ…かあさまは

もっと…生きられたのかも…



「我が君、黙っておりましたが

さくや様も早世だったのですよ。」



ハハ、人間らしい嘘をつくな。



「本当です、さくや様の後に、

まあさ様が…」



っ!まあさは、誰にも守られなくなり

毒牙にかかる筈だったのか……

たろうが、かあさまを愛していたのは

守るためか……ん?たろうは?どこだ?



「私の中へ、沈んでいって

しまいました……我が君?!」



ポロポロポロ))


ハハ…ベール…

悲しいなんて…

私は人間なんだな…



かあさま…

あなたの分まで、まあさと

生きていきます。



・・・



その件は、激しい雷に打たれた

事故ということになっていた。



病院で、とうさまと対面した。

彼の顔には、憎悪が浮かんでいた。

…まあさに無関心だったのではなく

自分の女を奪った男の子どもを

憎んでいるんだ…

だから今まで会いに来なかった…

かあさまを彼より先に

見初めていたということか…

だから懐妊していても婚姻を結んだ…

これでは魅惑の能力なんて、

役に立たん。



そっと、とうさまの顔を見ていた…



「たろう、これはどうするんだ!」



「父上、これとは?」



「目の前にあるだろう!」



「父上、これではなく、まあさです。

あなたの子どもですよ。」



「知らん!」



「認知されてますよ。」



「っ!さくやが頭を下げてきたから

承諾しただけだ!私のさくやを奪った

男の子どもなど!」



「…私が後見人となり、引き取ります。

さくやさんの供養が済み次第、

あの家を出ます。」



あの家を出る…



「面倒はみんぞ。」



「無論。」



そこからは、誰も何も言わず

ゆるゆると時間だけが過ぎ

かあさまとのお別れをした…



私と会うのは、これが最後です。

上では、会えないので…

まあさとたろうのこと、

待っていてくださいね。

いつまでも愛しています。

さようなら…



ただただ、悲しみだけが訪れる…




・・・



( ´ノД`)ヒソヒソヒソ、ザワザワザワ

「人間n…マンション…」

「お嬢様をお守りするにh…」



…あの話かなぁ…

…私の意見は聞かないのかな…?



「ねえ…ねぇ~え?」


無視しないでよ

ギュッ))


「たろう~誰~だ!」



「!そのお声、この芳しい香り

愛しのまあさ様!」



「ねぇ~何の話?私もいれてよ。」



「失礼いたしました。

この家を出た後の話です。」



ああ、せまってきた…

ここを離れるのが…




続く


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