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4 - 天を駆ける(みぞれ×徒花)

♥

27

2025年05月24日

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徒花の休日withみぞれ

です!!!!


教訓

湧いたなら 飽くまでかこう ホトトギス


なんでも許せる人は見よう

会話っていうよりはアクセサリーとかの表現のが多いです♡あと勝手にみぞれさんに貢がせてたりする♡


どぞ










…久しぶりに取れた貴重な休み。

それを……今日はみぞれと過ごさなければいけないらしい。

事の発端は数日前。

私とみぞれの休みが被った事に気付いた国王陛下は

『ん〜、君たち仲良いし息抜きに街で遊んでおいでよ〜どうせならお小遣いあげるしっ(ボソッ)』

とそれはそれは軽いノリでみぞれに提案したらしい。

勿論みぞれは私の事がもうそれはそれは好きらしいので、素晴らしい提案だ!と言わんばかりの食いつきで返事をした様。

そこに私がいたら全力で止めたが、残念な事に出払っていたので止めることは出来なかった。


まぁどうせ寝るだけで終わる休日だ。

こうなったらとことんみぞれに奢らせてやろうと思った。

隙間の多いクローゼットからワイシャツ、その上に桃色のカーディガンを羽織って、膝上くらいの薄茶色のショートパンツを履いて、靴の拘りはあまり無いからいつものブーツを履いて、またいつもの様に髪を結った。

化粧は簡単に。頬紅チーク口紅リップ、それに瞼墨アイシャドウをさっと指で取って塗る。

別にそこまで凝らす事も必要ない顔立ちなのは、親に感謝するべきだろう。

顔は知らないが。





そして待ち合わせ場所にて。


『…ん、徒花……来たか。お前の私服は珍しいな……似合ってるよ。』


「当たり前だ。…みぞれも悪くないんじゃないか。」


みぞれの服は上は上品な白のブラウスに、焦がしキャラメル色のチェックの模様が襟部分に入った茶色のコート。

ロングスカートも同じ様なデザインでスカートやコートと同じ色味のブーツを履いている。

春のくせにいかにも秋の様な格好だが、ブレスレットやネックレス、イヤリングは淡めの桃色で、さりげなく桜をイメージさせる様な装飾品ばかりだった。

桜という単語はどこかムカつくのでもう言わない事にする。




『さて、徒花はどこに行きたい?』


「特に決めてない。みぞれが決めてるのかと思ってた。」


『う〜んそうか、じゃあとりあえず街を歩こう。』


「わかった。」


と言って、春の街並みを歩くみぞれの後ろに着いていく。

春の穏やかな陽気にそれはそれはのほほんとしていた何人かが、こちらを見てギョッとした様な顔で青ざめているのは、見なかったことにしておこう。

それにしてもなんて綺麗な空だろう。

ここ最近は曇りや雨ばかりで、中々快晴を拝める事は出来なかったが、今日に限ってはそうでも無い様だ。


『あ…こことかどうだ?』


とみぞれが指差したのは雑貨屋。

大きさは普通くらいだけど、売られている物は全てギュウギュウ詰めで、服からキーホルダー、カバンからなんと武器まで。

流石に武器はレプリカだったが、本当に雑貨屋が過ぎると思った。


「いいと思う」


と返事をすると、みぞれはその雑貨屋の中に入っていった、私もその後を追って中に入る。

中は色んなものがひしめき合っているからか、どこか懐かしい様な、でも何にも表せないような古めかしい匂いがした。

興味の向くまま、キラキラ輝くスパンコールを纏ったキーホルダーを指で持ち上げて凝視する。どうやらキャラクターモノの様で、独特な虚無顔と脱力感がなんとも癖になる顔をしていた。

でも買う気にはならなかったので、元の位置に掛け直しておく。

そのすぐ近く、今度はハンカチがあった。

ピンクの淡い水玉柄で、相当人気らしくほかの物はあと数枚程あるのに、それは残りの1枚らしかった。

またそっと置き直して、ふとみぞれに目を向ける。

みぞれは何故かスイーツを模した消しゴムや、スイーツの絵が印刷されたボール ペン等を手に取ってあれこれ悩んでいた。

相変わらずの様だ。

お次はかなりのスペースを取っている武器のレプリカ。

適当に剣を取ったが、本物の様に重く、店のライトを反射して鈍く光っている。

刃も繊細な磨きをかけられたのか、それはそれは、よく切れそうだった。

あまりのリアルさに関心していると、奥から店主が


「………あ、徒花…情報屋…様、それ本物ですよ………。」


と店の奥から言われた時は流石に驚いた。

確かに、レプリカにしてもやけに本物そっくりだったが、こんな店にそうそう置いてあるはずも無さそうだったのでレプリカかと思い込んでいた。

また、本物の剣を掛け直してから辺りを見渡す。

だが特に良さそうな物もパッと見て無かったので、みぞれの方に行こうと思った。


みぞれは次はアクセサリー類を見ていた。

ゴールドの細い線が立体的な曲線を描いているピアスや、シルバー色の球が3つ連なったネックレス…。

一見すれば、誰が着けても様になるようなものもある。 が…作った意図が全く分からない物もある。

カニを模したピアスだったり、指輪の側面に家が建っていたり…無駄遣いするタチなら確実に買っていたであろう代物もそれはそれは多く並んでいた。


「…どれにするんだ」


『今はこの2つで迷っている…』


と言われて、みぞれの手の中を見た。

1つは本当に小さな、4つの何かの宝石で成り立った花を模したピアス。

ふと耳元を見れば、ああ、何か光っている。と思うくらいの小ささのピアスで、私生活はガサツな私にはあまり向いていなさそうな物だ。

それと、対照的に大きな円を描いたピアス。こちらはよく見ずとも、視界に入ってくる。ゴールドのワイヤーが光に当てられてキラリと反射する。

なんか、戦う時に邪魔そうだな…と思ったのは口に出さないでおく。

そのまま悩み続けるみぞれと10分くらいはアクセサリーを見てた気がする。

流石に飽き飽きして


「…まだ決まらないのか」


『…そうだな…あと5分、いや10分は……』


生憎、10分も待てる程のんびりとした性格では無いので


「そんなに迷うなら両方買えばいいだろ、そう何十万もする物じゃ無いんだし。」


『……そうか!その手があったか……徒花は賢いな〜…』


「…ふん。」


と大袈裟に褒めてくるみぞれを鼻で笑って濁す。




また次、フラ〜っと、気の向くままに入ったのは服屋。服屋と言っても、系統は何故かフリフリとした可愛い系だ。

何故?と思ってちょっと考えればすぐに答えは出てきた。


「…みぞれ」


『なんだ?』


「私を着せ替え人形にしようとはしていないよな?」


『するつもりで来たが?』


と平然とした顔で返してくるみぞれ。

着せ替え人形になるつもりも無いし、そもそもこんな服達は趣味でもない。


「…着ないが?」


『……そうだな、お前の好きな物を買ってやろう、何がいい?』


「……クレープ?」


『なんで疑問形なんだ 』

「適当だから」

『まぁいい…クレープ、だな』


……という話で決着は着いた。

ルンルンと服をあれこれ選ぶみぞれの横で、地面に着くかと思うほど深いため息を着く。


『じゃあ最初はこれで。』


「わかった」


クレープの為、クレープの為……と言い聞かせて試着室に入る。

ひとつ着ればまたもうひとつ、もうひとつきればまたもうひとつ……何回私は多種多様な服を着れば終わるのか……。

そう考えながら次の服に着替えた。


外で待ってるであろうみぞれに見せる為、カーテンを開ける。

もうすでに何着買ったか…沢山の服を持った店員がみぞれの横に付き媚びへつらっている。

みぞれの手にはあのブラックカードが握られていた__。


『これも似合うな…買おう。』


「ありがとうございますぅ♡♡」


『よし、じゃあ次はこれも……』


「………あぁ…………わかった……………」


国王からの小遣いをどんどんと使っていくみぞれ。

今日はため息を息のようにしていた気がする____。




それはそれは大きい紙袋を何袋も手にしたみぞれと外に出た。

あった時よりはもう随分と陽は上に昇っていて、それと同時に屋台から色んな匂いが漂ってくる。

その中からお目当てのクレープの屋台を見つけ出す。


「…みぞれ、クレープ」


『ああ、そうだな…何がいい?』


屋台に立てかけてあるメニュー表を見る。


・チョコバナナ

・イチゴチョコ

・チョコクリーム

・バナナカスタード

………etc


「……迷う」


そう、この店は種類があまりにも多い。

ごく一般的な物からハムとメロンのクレープまで……。

なんでもクレープにしたらいいものでは無いと思うのだが、私だけだろうか?


『…私はこれにしようかな』


と言ってみぞれが指差したのはイチゴ、チョコソース、カラースプレー、チョコアイスが入った、いかにもクレープ。というようなものだった。

特にクレープの何を食べたくてクレープを選んだ訳では無い。ただの気分だ。


「じゃあ、私も同じのにする。」


といって2つ頼んだ。


きたクレープは当たり障りの無いもので、味の予想は命中した。

それでも隣のみぞれは絶品の料理を食べているかのような幸せそうな顔で、まぁこれはこれでよかったのかな、と思えるまでだった。


「……」


胃がもたれてきた。あまりにクリームが甘ったるい。なんとか完食まで持ち込んだものの、不快感が強くもうしばらくは動けなさそうだった。ああ、これが日頃の不摂生の祟りか、たかがクレープ1つの完食でかなり体力を持っていかれた。まさかこんなに自分が少食だったなんて。


『…ん?徒花?!何故そんなにぐったりしてるんだ??』


「…日頃の祟り…だと思う、多分大丈夫。」


『大丈夫って…正に顔面蒼白の奴に言われても信憑性がないんだが…それに!お前の大丈夫は大丈夫じゃない、一度本部に戻ろう。』


「…ああ、そうだな」


『行こう、立てるか?』


「ん、うん…」


差し出された手を取り、立ち上がった。あとは20分近くの道を歩いて帰るだけだ。

そう思った時、足が地面から離れた。

一瞬の困惑の間にみぞれの顔が近くなり驚いたがすぐに理解した。姫抱きされている、と。周りの目線が刺さる。


「ッ…は?離せ!歩ける、歩けるから!」


『その様子じゃ20分が2時間になる。この天狗と空を駆けた方が速いんじゃないかと思ってな』


「そらを、かける…?」


『感じたらわかるさ』


そう言うとバサリと羽の音がして、地面が遠く、遠くへと離れていく。街全体を一望出来る程の高さへ、飛べてしまったのだ。

中々見る事の出来ない、この高さが、恐くて、美しい。本部がどんどんと近付く。

本当は天狗族でも人間に近しい見た目をしているみぞれをなんとなく人間だと思って接していた。違う、彼女は、天狗だ。天を駆け人々を翻弄する、自由気ままな、天狗だ。

気付けばもう寮の廊下の窓の前だった。

そっと廊下に降ろされ、みぞれの方を見た。


『空は、どうだった?』


そう窓枠で頬杖をつくみぞれ。


「…楽しかったよ、ありがとう」


今でもあの事が夢の様。


『ならよかった。』

『…徒花、早く休むようにな。』


「…ああ、うん。」


『じゃあ』


「またな」


そう言って飛び立つみぞれを私は、呆然と見送っていた。

空は高く高く、澄んでいた。

この作品はいかがでしたか?

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