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うぇい
(万事屋の屋根の上。夕方。風が吹いている)
銀時「……なぁ彩音。お前、最近ちょっと遠く見てねぇ?」
彩音「……え?」
銀時「なんかさ。目が“戦場”にいる奴のそれになってんだよ。
オレ、そういうの何回も見てきたからわかんの。」
彩音「……(少し黙る)
あーあー、出たよ。銀時のそういう時だけ妙に鋭い観察眼。」
銀時「普段ボケてんのに時々マジトーンになる主人公属性なんでね。職業病だよ。」
新八(下から)「いやメタるなよ‼︎」
神楽「いまの一言で感動8割減アル。」
銀時「お前ら黙ってろ!今いいシーン入るとこだったんだよ!」
(ツッコミが止み、彩音が少し笑ってから空を見る)
彩音「……昔さ。
“守るために戦う”って思ってたんだ。
でも、刀じゃ守れねぇんだって気づいた。」
銀時「……」
彩音「刀で斬ったのは敵でも、救えなかったのは仲間だった。
だから、もう刀は持たねぇって決めたんだ。」
(風が吹く。沈黙)
銀時「……そっか。」
彩音「拳なら……誰も殺さずに済むだろ?」
銀時「……なるほどな。」
神楽(小声)「銀ちゃん……ちょっとカッコいいアル。」
新八「いや今、ふつうにいい話してるから!」
銀時(苦笑して)「……ま、オレなんか未だに刀振り回してるしな。
言い訳ばっかしてるよ。」
彩音「……でも、アンタの刀で救われた奴だっているだろ。」
銀時(静かに笑う)「……お前も含めて、な。」
彩音(少し驚く)「……あんた、そういうことサラッと言うなよ……」
神楽(下から)「銀ちゃん、彩音を口説いてるアルか!?」
新八「いやもう完全に告白テンプレでしたよ今‼︎」
銀時(真っ赤)「バカかテメェら‼︎ こちとら青春ドラマに恋愛成分混ざるの拒否派だっつの‼︎」
彩音(苦笑)「……とか言って、照れてんじゃねぇよ。」
銀時「照れてねぇ!頬が反射してるだけだコノヤロー!」
新八「銀さん、顔色変化してるだけで理屈崩壊してます!」
神楽「でも銀ちゃん、最近ちょっと彩音に甘いアルね〜?」
銀時「甘くねぇ‼︎ ただ、こいつが無茶しないように見張ってるだけだ‼︎」
彩音(にやり)「……嫉妬?」
銀時(動揺)「してねぇっつの‼︎!」
(間)
神楽「いや絶対してるアル〜」
新八「銀さん、図星すぎて竹刀でも貫かれたみたいな顔してる!」
銀時「うっせぇ!そういうのは左京が帰ってきた時に言え!」
(そこにまさかのタイミングで、下から声)
左京「――呼んだか?」
(全員:固まる)
銀時「おい、なんで今出てくんだよ空気読めよ‼︎」
左京(真顔)「……お前が呼んだんだろ。」
彩音(小声)「ほんっと、タイミング悪ぃ奴……」
神楽「地縛霊みたいな登場の仕方するなアル!」
新八「いや今の入り、シリアスぶち壊しすぎる!」
銀時「まあでも言うことは一つだよな」
全員「空気読めぇぇぇ‼︎‼︎」
うぇ