『ぁッ?!…ハッハァッ…』
zm「ロボロ!」
『、ゾム。…来とったんか…』
『ごめ、…今飲み物取ってくるわ』
ベッドから立ち上がり部屋から出ようとする
すると視界が斜めに傾いた
『ぇ、…ッ』
おそらく倒れたのだろう、だが痛みがない
ゆっくり目を開く
目の前にはゾムの緑色のパーカーがあった
そっと上を見上げると安心と心配の焦っているような顔
zm「…ロボロ、大丈夫か?。」
『ゾム、…ホンマにすまん…』
zm「ええよ。あんま無理すんな」
そういいゆっくり頭を撫でてくれる
俺より何倍も大きな手
その手が俺の心の芯まで温めてくれる
この幸せはいつまで続くのだろうか
幸せはそう長くは続かない
幸せは嵐のように突然やってきて突然姿を消す
だからその嵐のような幸せを
自分の中からは消えないように
ずっとずっと思い出として残しておく
zm「ろぼろ、落ち着いた?」
『ぉん、ありがとな色々』
zm「別にええよ。仲間、…やろ?」
『!…ッんふwそ、やなw』
『よしッ!!ぞむ、今からマイクラやろや!』
zm「おー?wろぼろ様完全復帰かぁー?w」
zm「ええよ。どっちが制限時間内により難しいアスレを作れるか勝負や!」
『望むところやッッ!!!』
zm「───────ッ!」
『────!??!!──w』
『───、!』
zm「www」
神様仏様
今だけでいい、今だけでいいのでこの幸せを崩さないでください。
そんな願いも虚しく
1週間後
ゾムが交通事故に巻き込まれ入院した
『ぞむッ、、!』
zm「ぉ、ろぼろやないか」
『お前、大丈夫なんか?!』
『後遺症、…とか残っとらん?』
zm「大丈夫やで、wロボロ焦りすぎやここ病院やぞw」
『そりゃ焦るわッ!急にゾムが入院するんやもん…』
zm「それもそうやなw、心配してくれてありがとさんw」
『ん、…早く帰ってこいよ』
zm「分かりました~ッw」
『じゃ、また明日』
そういい病室を後にする
その時のゾムの表情はいつもより少し暗い気がした
1ヶ月
ゾムは退院して、今は春
桜が綺麗に咲いておりとても綺麗
そのため皆でお花見をしようと話し、今日することになっているのだが
案の定。
鬱とコネシマは遅刻
『あいつら遅すぎんか、』
zm「そーやなぁッw、」
『よしゾムお花見の後食害してええよ。』
zm「まじ?!!よっしゃーッww」
その後
青色と水色が息を切らしながら走ってきた
tn「よし全員揃ったなー?お花見行くでー」
辺りにはイチャイチャするカップルや騒ぎ散らかしているおじさん達など色々な人がいて
大変賑わっていた
sh「なーなー、呂戊太?」
シートを広げ皆楽しんでいる中
黄色が俺に話しかけてくる
『ろぼろって呼んでや、』
sh「ごめん、ごめん。」
『で、なんや』
sh「桜ってさロボロみたいだよね」
空に舞い散る桜の花びらをひとつ掴み俺の方に向け比べながらその理由を述べる
sh「ロボロみたいに、綺麗で美しくて皆から注目されて人気でなのにちょっと自信が無くて人に頼らず1人で解決しようとしてそれで心の花びらが1枚ずつ舞い落ちる」
少し悲しそうな顔をしながらそう俺の方を向き言う
sh「あの、さ…ゾムから聞いた。あんま無理すんなよ」
sh「たまには頼れ、仲間だろ。」
ゾムと同じことを言われる
仲間か…、これでも頼ってるつもりなんだけどなw
『んふ、分かっとるよ。ありがとさん』
sh「よしッ、食べるか!ロボロ何食べたーい?」
『んー、ミートボールー』
sh「トントンーミートボール取ってー」
tn「あいよーぉ。」
sh「せんきゅ」
幸せやな
やっぱり。
俺の居場所は…────こk
ジジジ───
?『幸せは、長くは続かない』
?『いつか皆離れてく。…』
?『あの時、みたいに…また捨てられる』
?『今、今だけ…』
?『自分が必要とされているのは…』
?『今だけだよ』
?『だから、あまりその幸せに取り込まれないように。ね』
『ッ?!…ぇ…』
sh「ロボロ?…どした?」
『ん、ぁ、…なんでもない…』
sh「、はいミートボール」
『ん、ありがと』
さっきのはなんだったのだろう
あの子は誰なのだろう
『じゃまたなー』
お昼はトントン特製のお弁当を皆で桜の下で食べた
’※’さすトンやな
※さすトン・・・流石トントンの略
『ファッ…』
歩きながら欠伸をする
最近寝る時間が前より多くなってる気がする
気のせいかもしれないが、疲れが取れない…というか
ずっと眠いのだ
家に帰ったら寝るか
家をめざしながら歩く
家に着き真っ先に部屋のベッドへ飛び込む
そしてゆっくり瞼を閉じて眠りに落ちる
?『あれ、また来たの』
周りは暗いのに何故かあの子の周りは明るい
なのに顔にはモヤがかかり見えない
『お前は、誰なんや』
?『…僕の事は君がしっかり覚えてるはずだよ』
知らない
覚えていない
そもそも顔が見えないからわからない
『昼間の…幸せに取り込まれないようにってどういうことや』
?『…分からないの?』
?『なら、…見せてあげるよ。』
『は?…何をや…』
突然目の前が光り出して
咄嗟に目を閉じる
なにかに吸い込まれてる気がして少し気持ち悪かった
目を開けると
様々な色に囲まれ楽しそうに笑っている『天』という布で顔を隠している…人
あれっ、て…
また目の前が光り出した
mb「うわッ、きっも、ーw」
mb「そんなんで泣くとか幹部失格だろw」
これは…いじめの光景?
先程まで笑っていた『天』の男が泣きながらボコボコにされている姿が映し出されていた
?「おれ…そんな奴と相棒やったんか…」
そう『天』の男に一言言葉を投げる
黄緑色の…
また目の前が光り出す
ここは…屋上?
?『もッ、もうヤダ…ヤダヤダヤダ…今まで我慢してきたけどもう我慢の限界なんや、…』
?『誰も”僕”の事信用してくれなかった…あの時…あの時、あの勧誘を断っていたら…こんな思いしなくて良かったのかな…』
?「─、──!!行く…な、、」
彼の名前…みたいだけど上手く聞こえへんわ…
?『お前らのこと大好きで大好きだと思ってたけど…本当は…大嫌いだったのかもな、w』
?『あはッ、w大好きで大嫌いな皆さんッ!また来世…、会えたらいいですねぇ~w、その時は…今度こそ信用、してほしぃなッwはな、またなッ!!』
そういい飛び降りる
『ちょッ、…?!』
突然目の前で人が落っこちて咄嗟に声が出てしまう
だけどこちらの声は聞こえないみたいで
?「───ッ!!!」
彼の名前を叫び、泣きじゃくっている…
また目の前が光り出す
『あれはなんなんや…』
?『思い出だよ。ある人のね』
?『あの人は幸せに取り込まれてしまった』
?『僕は君に幸せに取り込まれてしまいたくない』
?『だから気をつけてね。』
?『幸せという名の呪いに取り込まれへんように、な』
あの子がそう一言放つと俺は目を覚ました
あの子は…何を知っているのか
あの子は何者なのか
真相は深い深い闇の中
それを知ることになるのは、いつなのだろうか
?『…呂戊太、”俺”みたいな失敗作になんてならんといてな…』
?『”僕”の、僕の想いを”ろぼろ”に託す』
?『今度こそ、正解の道へ』
?『”僕”の居場所なんて─────』
コメント
2件
最高すぎます~!!
面白かったです! フォロー失礼します!