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皆さん、こんにちは!!毎度ありがとうございます。通りすがりの超巨大積乱雲・すーぱーせる。と申します。
プリ小説での投稿が捗らなくて、結局こちらに戻ってくるハメになるんですよね……。
おっと、長話は良くありませんね。
ヤマ場は過ぎましたが、最後まで読んでいただけると幸いです。
⚠Attention⚠
*アメリカ×カナダ
この時点で、少しでも「うわ…ッ」と思った方はここで引き返すことをおすすめいたします。
それでは______
爽やかな風が、カーテンを巻き込み、遊ばせて過ぎてゆく。
さっきも感じた、ふわりと香る美味しそうな匂い。
『…ッあれ、なんでぼく、はだか…、!?』
ぱちりと瞼を上げて飛び起きる。
下着も何も纏っていない状態のカナダは、顔を真っ赤にして狼狽える。
その刹那。
『………あ゛ぁ゛ぁ゛あ゛ぁ゛あ!!!』
『うおっ!!カナダ!?大丈夫か!!』
ドタドタと慌てながら、キッチンから、最愛の兄が駆けてくる。
手には木製のレードル。
自分の苦手な蒼白なる瞳は、かっちり、しっかり自分を捉えている。
『ぁ…、あ……ぁ…に、にぃさ…ッ…』
『か、カナダ!!記憶!!』
『え…えへ、ぜんぶ思い出しちゃった……』
もう、笑うしかない。
眉を困ったように下げて、にへ、と笑うカナダ。
いや、せめて、兄との情事のときの記憶は消えていて欲しかった…。
思い出しただけで、胸から心臓が突き飛び出てきそう。
『カナダ…!!かなだぁ…ッ!』
『うわぁッ!ま、まって…、いま僕、洋服着てないのっ!!』
勢い良く抱き着かれたカナダは、必死に秘部を毛布で隠す。
『そうだな、もう掻き出してはいるから、とりあえず服を着ておいで。』
『え゛ッッ!!?かきッ!///!?』
まさか、気絶している間にすべて、しかも最愛の兄の手で掻き出されたというのか?
『う……うわぁぁぁぁぁぁあ!!』
カナダは羞恥心に震え、頭を抱えて毛布にうずくまってしまった。
『まあまあ、そう取り乱すなって。』
『お前の好きなチキンスープ作ってるからさ!』
『チキンスープ、…。』
チキンスープ。
カナダが熱で寝込んだときや、嫌な事があったときは、必ずアメリカが作ってくれた。
それは、小さい頃からカナダの大好物で、それは今でも変わらない。
『HAHA , 本当、変わらねぇよな笑』
『ふふ笑笑、変わらなくても、いいのかも。』
そう、自分は、ありのままでも良いのかもしれないな。
無理に気に病んで、食事も喉を通らなくなり、ただただ過ぎゆく時間に身を任せるしかなかったカナダ。
『……お腹、すいた……』
久しぶりに感じる空腹に、“生きている”ということを気付かされる。
キルトのセーターの袖に腕を通しながら、カナダは幸せそうに微笑んだ。
ダイニングテーブルに並べられた、前と変わらない、トマトと、はちみつの隠し味が決め手のチキンスープ。
かぐわしい香りが鼻腔をくすぐって、すうっと抜けていく。
『ほら、食べようぜ。話したいこともたくさんあるんだ。』
『…うん。』
スプーンを持って、スープを一口。
ああ、美味しい。
昔食べた味と、全然変わらない。
兄さんは、政治も、工業も、産業も、全部全部発展していって、変わっていったけど。
この優しいスープの味だけは、ずっとずっと変わってないな。
『…なあ、カナダ。今さら、こんなこと野暮だとは思うんだけど、なんでお前薬してたんだ?』
ぎくり、と肩を揺らす。
緑の瞳が不安そうに揺れた。
『………僕、兄さんと日本くんが付き合ったとき、日本くんに嫉妬しちゃったんだ。』
ぽつり、と白まつ毛を伏せて呟くカナダ。
その言葉に、意味が分からず、ぽかんとしているアメリカ。
『兄さんは僕のなのに、兄さんは僕が嫌いなんだ____って、勝手に思って』
『それで、勝手に自暴自棄になって……』
『とにかく、なにかに縋ってたかったの。』
『何者でもいいから、自分を救ってくれ、って。この苦しみから解放してくれ、って…』
『…だから、……だから……ッ』
上手く言葉にできない。
目頭が熱くなって、スープとランチョンマットとがぼやりと滲んだ。
気づけばカナダは、ぽろぽろと大粒の涙を零していた。
ぐすぐすと嗚咽を漏らすカナダの頭をぽんぽんと撫でながら、アメリカは口を開く。
『あ、あぁ…。あのな、カナダ……。』
『非常に言いにくいんだが…。』
『俺とジャパンは、付き合ってないぞ……?』
『へ、?だ、だって、資料室で……ッ』
『資料室…?あ!あれか!』
『あれは……俺の個人的な買い物に付き合って貰っただけだよ…。』
『ッじゃ、ぁ、ぼく、の勝手な勘違いだった…ってこと……?』
恥ずかしさに真っ赤になりながら、そして、少しの希望を胸に携えて聞いてみる。
『そうだよ……、これ』
ごそごそと、ジャケットから、鳶色の綺麗な小箱を取り出し、テーブルに置く。
『…?なぁに、これ……?』
『お前のだよ、誕生日、祝いそびれてたからさ。』
『ありがとう…あ、あけてみていい…?』
『どーぞ。』
カナダは、瞳を輝かせながら、恐る恐る小箱を開封する。
『わ……ッ!綺麗…!』
星型のエメラルドが散りばめられたピアス。
台座などは金製で、一目見ただけで高価なことが分かる。
『ありがとう…!これ、僕の目の色でしょ?』
『すっごい嬉しい!大切にする……!』
『喜んでもらえて嬉しいよ。』
カナダの心からの笑顔に、アメリカは満足そうに微笑む。
まあ、そのピアスに込めたのは、単にカナダの瞳の色であるから、という思いだけではないのだが。
『なあ、カナダ。』
『なぁに?兄さん。』
『愛してるよ。』
カナダの瞳を、まっすぐに見据えて、そして笑顔で、アメリカはそう言った。
その言葉に、顔を赤らめながらこう返す。
『ッ、僕も………、』
『世界で一番、大好きだよ……!!』
『ふーーッ……いやぁ、兄弟愛って感じだねェ……!』
数日後、職場に復帰したカナダを遠巻きにし、1人、煙草を吹かす国際連合の姿が。
そして彼は、カナダに資料整理を頼んだ張本人である。
『でも、彼らにとっては、良い区切りになったんじゃないかなー……?』
同僚に心配され、お見舞いの品でデスクがいっぱいになり困惑しているカナダ。
その耳には、まるで“アメリカの所有物”である、と周りに知らしめるかのように、星型のピアスがあしらわれている。
『(カナダくんは気づいてなさそうだけどね…)』
おお、怖い。
カナダを見つめていたら、すぐ向かいのアメリカに睨みつけられた。
にぱ、と煽るように目細めて笑いかける。
『アメリカくんもいるかい?笑』
煙草の箱を彼の目の前で振る。
しゃかしゃか、煙草が紙箱に当たる音がした。
『いらねぇよ…。』
『……うちの弟に手出したら問答無用で潰すからな。』
『出すわけないじゃないか…。俺だってハイエナの獲物を横取りするほど馬鹿じゃないし。』
誰も、何者であっても、今後はカナダに取り入ることはできないだろう。
『…カナダくん、ご愁傷様にねェ……。』
本人が気づいてないのが、一番タチ悪いな。
『ま、とにかく、今日も世界は平和ってことで……。』
煙草を灰皿に押し付け、潰し消す。
軽く伸びをして、国際連合はパソコンに向き直った。
完結ーーッッ!!!
思ったよりもハッピーエンドでした…。
このまま、カナダくんの記憶が戻らずにアメリカに介護されるのも、記憶戻るまで監禁犯されルートも良かったかもですけどね。
そこは皆様のご想像にお任せします!!そのシチュエーションで誰か書いてくださらないですかね……。なんて。
とにかく、この物語を通じて皆様に伝えたかったことはただニつ!!
『薬物はダメゼッタイ!』
と、
『カナダくん受けは尊いぞ!』
ということです。
もう一つのナチス×ヴィシーの執筆も進めなきゃですね。
それでは、皆さん、またどこかでお会いしましょうね?
コメント
2件
あらー…カナダ君重い愛に気づいてないとな…? なんていいんだ(((殴🤛🤛 完結おめでとうございます🎉🎉👏 最初から最後まで素晴らしき作品ですっごく楽しめました(*´꒳`*)ヨキヨキ🫶❤️ ナチヴィシッ!!!(大好きなんです)の方も楽しみに待っております!! 長文失礼しましたm(*_ _)m