『気付かないフリをしてた』
誕生日記念小説
🦊くん主人公
4度目のBirthdayって事でちょっといつもと違う感じで短編行きます✊🏻
⚠ATTENTION
・記念小説ですが脳死で書いてるので謎作品
・捉え方によってはBL表現あり(公式)
・🦊くん嫌われ、メンバー悪役要素含む
・タヒネタ有り
ーワンクッションー
小さい頃から『気付かないフリ』が得意だった
いつの間にか増えてる体の傷も、僕の家が他の家とは違うことも、皆から嫌われてることも
全部気付いてたけど、気付かないフリをしてた。
翠『あはは、もー、やめてよ~っ笑 』
クラスの人から嫌がらせを受けても全部気付かないフリをしてた。
だって、僕が『気付かないフリ』をしてみんな楽しく過ごせるなら、それが一番でしょ?
翠『おはよ~…』
高校3年生の春、見慣れた顔が沢山いる教室へ入る
この学校は3つの学部があって、その学部は受験の時に決めるから3年間ほぼクラスメイトは変わらない。
翠(ま、…だれも返事してくれるわけないか)
いつも通り自分の席に座って本を開く
はずだった。
蒼『なぁ、お前いっつも本読んどるけどさ、なんの本読んどるん?シリーズ本?』
翠『えっ?』
いつもは誰からも話し掛けらないのに、この日は何故か前の席に居る青髪の子に話しかけられた
名前は…えーっと、…あ、猫宮さんだ
翠『猫宮さん、…だっけ?この本、気になるの?』
蒼『名前覚えてくれとんの?ありがとう~っ!』
蒼『えっと確か、稲荷さん…やっけ?』
翠『うん、』
蒼『なんかいっつも本読んどるからさ、おもろいんかなーって思って』
翠『まぁ、…面白いよ、ダイス文庫の小説読みやすいし面白いのいっぱいあるから』
蒼『ふーん、なんかオススメとかある?』
翠『おすすめ?』
翠『今読んでる、御伽噺の夜…かなぁ』
蒼『あ!この前映画化決定したヤツ?!』
翠『あ、うん』
蒼『ちょっと気になっとってん!帰りに本屋寄って買ってみるわ!ありがとう~!』
ほぼ初対面のようなものなのに、凄く明るくて優しくて、僕も『普通の子』になれたような気がした。
まさか、彼に対しても僕の得意な『気付かないフリ』をする事になるなんて思ってもいなかったけどね。
蒼くんと話してから1週間。
僕と蒼くんは時間が合えばいつでも話すようになっていた。
蒼『あ、そう!こないだ教えて貰った本買ったで!めっちゃおもろいなぁ!』
翠『ほんと?良かったぁ笑』
桃『まろ~、ちょっといい?』
蒼『んー?ごめん、ちょっと行ってくるな 』
翠『うんっ、』
桃『ねぇ、なんで翠と関わってんの?』
桃『関わんないでって言ったじゃん!』
華『まぁまぁ…』
華『まろちゃんも悪気あったわけじゃないやろうし』
桃『っ、でも!』
蒼『一旦落ち着き?別に桃には近付けんから』
桃『で、も…』
なんであいつがこんなに嫌われてるのか俺には分からない。
ただ話してる分にはいい奴なのに
でも、親友が嫌いならそれまでだから
蒼『でも仲良くしとる方がなんか色々しやすいやろ?』
桃『そうかも、だけどさ…』
翠『はは、…やっぱか…』
昔から『気付かないフリ』が得意だった。
何故なら気付きたくない事が沢山あったから。
気付かなければ幸せなこともたくさんあったから。
だから、僕の体の”コレ”も気付かないフリをしたた。
いや、気付きたく無かった。
気付かなくても僕の体は全部が限界で、いつ消えてもおかしくない状態。
医『もって半年でしょう』
翠『半年、…か』
半年ねぇ、
半年しかないなら、大学行くのやめようかなぁ…
行きたい人きっといるだろうし、なら就職?
でも、入る前ならいいけど入った後に消えることになったら色々な人に迷惑かけちゃう
最期くらい、迷惑掛けたくない
蒼『どしたん?なんか元気ないな』
翠『え?そう?』
蒼『なんかあった?』
なんも無いわけないって言いたいけど言ったらこの関係が壊れちゃうから言わない。
翠『なんも無いよ笑』
翠『面談だるいなーって思って』
蒼『確かにw』
蒼『稲荷は進学組?それとも就職?』
翠『就職だよ~、職種は決めてないんだけどね…笑 』
蒼『中々決まらんよなぁ笑』
紅『稲荷さん、次だよ』
翠『あ、ありがとう』
紅『まだ話してんの?物好きだね』
蒼『別にええやろ、減るもんちゃうし』
紅『え、好意寄せてんの?』
蒼『な訳ないやろ、誰が好きになんねん』
黒『何の話ー?』
蒼『あ、あにき』
紅『えー?まろが物好きって話』
黒『たしかになぁ…w』
なんで、僕だったんだろう
なんで僕ばっかりこんな事しなきゃいけないんだろう
僕だって、幸せに暮らしたかった
父さんと母さんと兄ちゃんと弟と、みんなと幸せに暮らしたかった
なんで僕だけ生き残っちゃったんだろう
僕だけがタヒねば良かったのに
そうすれば、みんな幸せだったのに
翠『なんで、…生き残っちゃったんだろうなぁ…』
翠『…みんな、がいれば…嫌われなかったのかな…』
本当は全部気付いてた
みんなが僕のことを嫌っていること
僕がおかしいってこと
こうなったのも全部僕のせいだったこと
翠『………、』
ナン、で…㌨…カナ
ただフツウに生きたカッタダケなのに、
ある日、クラスメイトがタヒんだ
担任からその話を聞いた時はビックリしたけど別に大して気にはしなかった
桃『なんかやっと落ち着いた気がする』
黒『なんかずーっと暴れとったもんな、桃』
桃『仕方ないでしょー?』
華『まぁ、でもまろちゃんは寂しいんとちゃうん?w』
蒼『まぁ、一応話しとったからな』
蒼『でも別に気にならんよ、相手が相手やし』
紅『それもそっか』
紅『あ、紅喉乾いたー、桃くん食堂行こ~』
桃『はいよ~』
でも、なんでやろうな
なんでこんなに寂しいんやろ、嫌いな相手のはずなんに
居なくなって清々する筈なのに
蒼『なんでこんな、しんどいんやろ…』
産まれてから18年
俺はすごい恵まれてると思う。
両親も優しいし友達もそれなりにいるし、それなりにいい高校にも入れて、大学も推薦で入れるかもしれない
それなのにどこか物足りないって感じてる。
十分なはずなのに、どこか足りない、そんな気がして仕方なかった。
だから、高3の春、ちょっとした興味本位であいつに話しかけた。
全ての人間から嫌われてると言っても過言ではない位色んな人から嫌われてる彼
そんな彼がどんな人なのか、ただそれだけの興味本位だった。
蒼『稲荷って、いっつも本読んどるな』
蒼『本、好きなん?』
翠『うん、本は僕の前から突然消えることは無いから』
蒼『ふーん、』
こいつやっぱ変なやつやわ、
そうとしか思えない発言を繰り返してた。
だから関わるの辞めよう、そう決めてた。
でも、癖なのかあいつが学校に来なくなる日まで話し続けた。
テストの話、授業の話、どうでもいい雑談、受験の話。
俺のくだらない話もたくさん聞いてくれたし笑ってくれた。
あぁ、そっか
いつの間にか、…俺はあいつのことが…
💎『はー?!僕別に馬鹿じゃないしー』
💙『うるせぇあほとけ』
💎『はぁ?!』
︎🤍『夫婦漫才せんでええからwwwww』
💎『夫婦じゃないし!』
🐤『夫婦はしんどいwwwwwwwww』
💗『あのー、会議中なんですけどー、…』
🖤『まぁ元気なことはええことよw』
💗『あにきまでぇぇ;;』
何か、長い悪夢を見てたような気がする。
僕たちが学生で、僕がみんなに嫌われてる
そんな悪夢を見たような記憶がある。
でも、そんなわけないか、みんな優しいし
青くんもよく喧嘩するけどなんやかんやいい人だし
幸せで、良かった
❦ℯꫛᎴ❧
コメント
3件
えまって?てまちがこういう作品書くのばり珍しくない? 大体イチャイチャラブラブしてて尊い空間なのにめっちゃみたことない感じでびっくりしたw あと恒例の通知を見た時の反応なんですけど(?) 今回は歌っててちょうど 〜「ん」のところで通知見えて踏ん張るみたいな声出しちゃった((女ですよね?