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部活の先輩の妄想

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部活の先輩の妄想

5 - 第5話・k先輩が苦しんでm先輩が救う話。(続きあります!)

♥

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2024年07月25日

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暗め。

「」k先輩

『』m先輩


「おはようm」

『おはよう!k!』

また今日も挨拶から始まる。

楽しい。笑って、ふざけて、笑顔で過ごせる学校は好きだ。でも、

学校にいれば嫌と言うほど流れてくる言葉。

たまに僕は「ぶりっこ」とか言われる。そんなの人の価値観で決まるだけだろうが。

そんな言葉聞きたくもない。学校に行かなければ聞かない言葉。でも、学校に行けば楽しいことがたくさんある。だから、僕はいくのをやめない。

みんなと笑って帰宅した後は、一人で声を殺して泣くようになったのはいつからだっただろうか。

忘れるくらい昔だった気もするし、最近だった記憶もある。

意味もなく涙を浮かべ、ベッドの中で丸まって。

心につけられた深い傷跡を、慰めるように、泣きながら今日のことを忘れようとする。

そして次の日、何もなかったかのように振る舞うんだ。笑顔で。

じゃないと僕には何の価値がある?

ぶりっこって笑われないと無価値な人間になってしまう。ならば、

自分を傷つけてでも価値を見出してやる。

辛いけど、それでも、学校に行くことは楽しいし、ほんのちょっとの辛みなら、耐えられる。

『k?ぼーっとしてたけど大丈夫か?』

「大丈夫だよ」

『、、、なんかあったら相談しなよ?何でも聞くよ?』

あぁ、簡単に相談できたらいいな。いいのにな。

「何もないから安心しな」

『なんかあったらすぐ言うんだよ?一人で悩まないでさ、、』

「だ!か!ら!大丈夫だってば!」

『ならいいんだけどね?』

「心配性だな〜mは」

『だって!kって何でも一人で抱えて悩んで苦しみそうな偏見しかないもん!!』

「大丈夫だよ。心配しないでってば」

『まぁ何もないならいいんだよ。でもさ』

『なんかあったら言ってね。俺は何があってもkと親友だから。kのこと嫌いになんかならないからね』

あぁ、優しいなぁ。

「ありがと」

眩しいなぁ。

お前に相談できたらいいのにな。いいのになぁ。でもしてみたら、あいつ困るんだろうなぁ。

「m。言いたいことあるんだ」

『何?悩んでたりする?』

「ちょっと昔の友達に相談されて、僕だったら力になれないなぁって思ってさ、聞いてもらえる?」

『その子の力になれるかわからないけどいいよ?』

「どうも」

嘘でないことがバレませんように。

「その子はちょっと遠めの学校でねいじられポジらしいの。なんか「ぶりっこ」とか言われてたりしてて、そのことは辛いんだけど、友達と喋ってる時は楽しいっていう、、。複雑な感情で学校に行ってるらしくて。そのことを友達にいう勇気もなくて、僕に連絡くれたんだけど。どう思う?僕にできることってあるかな?」

じっと僕を見つめてくるm。

『それってkのこと?』



え?



なんで、わかったの?なんて言えなかった。そのことを肯定してしまうから。

「何のこと?」

違うよというように言った。すると、

『だってそれ。kが受けてることじゃん』

「何言ってるの?」

『学校で「ぶりっこ」とか言われて、どうせ、メンタル弱弱なkのことでしょ?なんか苦しんでたんじゃないの?』

ごめんね。と言うような表情で僕を見るm。

「、、、、。なんで?」

『ごめんね。力になれなくって。kが苦しんでること理解しつつも、救えなかった。ごめん』

「違うよ。違うよ、、、」

僕からは涙が溢れてきた。

「mと話すのが楽しかったんだ。m以外にもiとかjとか。友達と話すのは楽しかった。それが楽しみで学校に行ってたんだよ」

「だから、mは悪くないよぉ。でも、僕どうしたらいいんだろぉ。もうやになってきちゃったぁ」

泣きながら、喋る。mはそんな僕をハグしてくれた。

『辛いなら学校来なくていいよ。来なくても俺は家に行くよ。学校帰りとかに。iとかsとかも誘ってさ。せっかくだしaとかhも誘うか?だから。だから、大丈夫だよ。辛いなら逃げてもいいよ。いいんだよ。kにも他の人にも逃げる権利はあるんだから』

優しい声で僕を励ましてくれる。

「学校には行く。行きたいよ。でも辛いんだよ。これ矛盾してるよね、、。」

『人間誰しも矛盾してるんだよ。そうだな、難しい問題だからね、、、』

諦め出したのかなって思った。こんな僕のわがままに付き合うのだけでも疲れるだろうから。

『他の人の意見も聞かないとね!』


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