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梅先輩に言われたけど、俺にはまだ、自信が無い……。
だから……
皐月『…ごめんなさい、梅先輩』
そう言って逃げた
梅先輩も驚いてたがもう戻れない、少し時間をください、逃げて逃げて、逃げ回ったあと、俺は情けなくて涙が出た、止まらなくて、止めようとしても、止まらない、
路地裏まで逃げて泣きながら自分の存在証明をあるべきか悩んだ。オレには風に居るべきじゃない俺は……、誰にも必要とされてない、だからもう離してくれ……、
オレは…この街には必要ない、来るべきじゃなかったんだ…、迷惑しかかけてない…、誰の役にも立たない、何処へ行ってもオレは厄介者だ…。
いっそ、自分自身を閉じ込めて全て無かったことにしてやりたい、いや、そうしたい、このまま、誰にも見つからずに消えてしまえばいい……。
桜「おい」
皐月『…、休みなのになんでこんなとこにいんだよ』
桜「皐月が居なくなったから探してくれって梅宮から連絡来たんだよ、お前こんなとこで何してんだ」
皐月『…、ほっといてくれ、今はまだ1人になりたい…』
俺はそう告げると体操座りの状態で顔を隠した
桜は何も言わずにドカッと俺の横に座った
皐月『…1人にしてくれないか…』
桜「やだね、お前今1人にしたらどっか行きそうだし」
皐月『…ッ、お前も、俺の事気に食わないのか?』
桜「はぁ?誰もそんなこと言ってねーだろ」
皐月『…、怖いんだ、俺には守る力もない、喧嘩だって出来ない、やれない、傍観者でしか居られない、助けだって呼べない、無理なんだ、俺には何の資格もない…』
そう小さく呟くと桜は呆れたように
桜「それは風鈴生から言われたのか?」
皐月『…え、無いけど…』
桜「なら、それはお前の中にあるトラウマだろ、風鈴に来たんなら分かるだろ、馬鹿みたいに慕ってくれる奴、胡散臭いけど周りを見てる奴、それに、てっぺんでちゃんと見てくれる奴、お前ならわかるはずだ」
皐月『…、そっか、皆、俺の為に思ってくれてたんだな…、知らなかった』
桜「知らなかったじゃない、知ろうとしなかったんだろ、お前は」
皐月『うん、そうかも、俺ずっと独りだと思ってたからさ、そっか、そうか独りじゃないんだ』
一呼吸終えて
皐月『なぁ、桜』
桜「あ?」
皐月『桜は俺と友達だと思ってくれてるのか?』
桜はうぐっ、と言いながらも赤面して
桜「…、と、友達だと思って、悪いかよ…ッ///」
皐月『…、そっか、友達なんだな、ごめん、気が付かなくて、オレは桜と友達だな!』