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楽しそう🎵
華さんを見送って、「まずは、何をしましょうか?」と、広い家の中をぐるりと見回した。
「では、掃除でもしようか。綺麗にして、帰って来た華さんを驚かせるのはどうだろう?」
「いいですね、ピカピカにしてびっくりさせちゃいましょうか」
彼の提案に大賛成で、笑顔で頷く。
「じゃあ、まずは廊下にモップをかけて、ワックスで磨いてみようか?」
彼に「はい」と頷いて、掃除用具入れからモップを二本取り出した。
「私は向こうの左奥からやるので、君は手前の右側からするといい」
彼の指示に廊下を二手に分かれると、なんだかこれからちょっとしたミッションでも始まるみたいでおのずと気持ちも浮き立ってくるようだった。
「どちらがより綺麗に早く終えられるか、競争だな?」
「競争」と言われ、俄然やる気が高まってくる。
「はい! 丁寧かつ迅速なモップがけのミッション、スタートですね!」
「よし、スタートだ!」
長い廊下の対面から、互いに手にしたモップで勢い込んで滑り出した。