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神崎は目が覚めた。
神崎(寝てる?ここは?)
目をあけるまず目に入ったのはさらしを巻いた胸、次に腰にさした日本刀、ポニーテールの女性が…
神崎「ひぃ!命だけは!」
女性「むしろ命を救った方でござるが!?」
改めてあたりを見渡すと彼女以外にも3人の女性がいた。神崎はその中の一人の日本刀女に膝枕をしてもらっていた。恐らく看病してもらっていたのだろう。
神崎「あんたらが助けてくれたのか?ありがとう。」
いろは「いやいや。お礼を言われるほどではないでござる。あ!そうだ拙者、風真いろはというでござる。」
こより「こよはこよだよー。holoxのずのーだからね?」
ルイ「彼女は白衣こより。私は高嶺ルイだよ。」
沙花叉「沙花叉クロヱだよ。神崎君。」
神崎「そうか…おれは神崎…ん?待てなんで俺の名前知ってんの?沙花叉さん?」
沙花叉「holoxの情報舐めない方がいいよ。その気になればいくらでも調べられるからね。」
怖いな!holox!
神崎「ん?holox?もしかしてラプラスの知り合いか!?」
ルイ「うん。」
神崎「なら、話は早い。頼むラプラスを一緒に…」
ルイ「助けてくれ?もちろん助ける…でもね一緒にってのは無理。君は置いてく。」
神崎「っ!なんで!」
ルイ「君はラプを最後まで守り切ることができなかった。それだけだよ。」
神崎「…」
ルイ「分かったらここで待ってて。」
そう言って仲間内の会話に移る。
こより「今からこよのワープホールで行くけど準備はいい?」
他「うん!」
そう言ってワープホールへと入ってく。神崎は追いかけることができなかった。そして全員ワープホールへと入り終わった。
神崎「………何だこれ?」
神崎が追いかけなかったのは何も高嶺ルイの言葉に打ちのめされたのではない。部屋に落ちていた書類を見つけたからだ。そこにはこう書かれていた。
『ラプラス・ダークネスを使用した植物兵器製造について』
我々は人に寄生し動く寄生植物ウロボロスの製造に成功した。しかしウロボロスには弱点があった。それは持続制が無いことそして火に弱いことである。しかしこれは、水流操作《ハイドロハンド》の能力を持った人間に寄生させることで能力によって素体の人間を傷つけることなくなおかつ火に対しての体制を得ることに成功。しかしまたもや問題が発生した、それは成長速度が遅いことである。一般的に兵器と呼べるレベルに成長させるには計算した結果約250年かかることが分かった。これほどの時間では兵器としての安定生産は不可能かと思われたが、holox総帥ラプラス・ダークネスの能力未来視《ビジョン》を使う際に通常の能力者の100倍のエネルギーを使うことが分かった。このエネルギーを特殊な機械に接続させ、ウロボロスに接続させることで、成長に必要な時間は約60秒ほどになることが分かった。そのためラプラス・ダークネスから死ぬまでエネルギーを搾取することでウロボロスを無限に成長させることを目標とする。ラプラス・ダークネスを攫う計画については別紙を参考する。
神崎「………何だよ。これ…あいつは自分が死ぬって分かっててそれでも俺を助けるために捕まったのかよ…」
本当は嫌だったはずだ。でも、見ず知らずの他人を助けるために捕まった。
神崎「ふざけんなよ!それで死んだらこっちだって迷惑なんだよ。それに…そんな結末が認められてたまるかよ!誰か1人犠牲になってそれで良かったなんて笑って終われるかよ!本当のハッピーエンドって奴を教えてやるよ!だから待ってろよ!ラプラス・ダークネス!」
ハッピーエンドを知らない少女のために神崎は立ち上がる。拳を握って。