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「じゃあ静かにしててね」


コナンは安室に電話を借りると、ベルモットに電話をかけ始めた。


プルプルプル、プルプルプル…ピッ


『ちょっとなぁにバーボン、私今暇じゃないんだけど』


「よぉベルモット」


『え!coolguyなの?!どうしてあなたがバーボンの携帯から電話をかけてるのよ!』


小五郎と蘭はコナンの雰囲気がいきなり変わったことに戸惑っていた。


「なんでって…俺お前の電話番号知らねぇし、わざわざ母さんに聞く訳にもいかねぇだろ?」


『それはそうだけど…て、そうじゃなくてどうしてあなたが私に電話をかける必要があるのよ?組織の情報は上げないわよ?シェリーにも会ってないし…』


「別に俺は組織の情報が欲しい訳じゃないし、あいつも関係ない。ただ…1つお願いがあるんだ」


『お願い?』


「あぁ。実はさっき組織の下っ端らしき奴らに襲われたんだよ。しかも蘭と一緒に」


『え?!Angelもいたの?!怪我はない?』


「あぁ。幸いにも俺も蘭も怪我はなかった。もう警察に引き渡したしな…」


『そう…良かったわ』


「その男たちをどうするかはお前に任せる。だから1つお願いがあるんだ」


『お願い?』


「あぁ、実は情報が盗まれたんだ」


『情報?でもその男たちはあなたが捕まえたんじゃないの?』


「その男の仲間が別のところで待機してたらしくて、俺が捕まえる前にそいつに情報が流れちまったんだ」


『じゃあその仲間を私が殺せって言うわけ?』


「べつにそうは言ってない」


『じゃあどうしろって言うのよ?』


「釘を刺すだけでいい。お前が持っている情報を漏らせば容赦しないってな」


『分かったわ…。でもその男の居場所は分かってないんでしょう?』


「それは俺が後で吐き出させるよ。だから頼む」


『…はぁ、あなたからの頼みじゃ断れないわね。いいわ。その代わり私からも条件がある』


「いいぜ。俺ができる範囲ならだけど」


『じゃあ明後日、私とデートしなさい』


「…は?今なんて…」


『だから私とデートしなさいと言っているの。別に情報をくれなんて言ってないんだから楽なものでしょ?』


「いや、まぁそうなんだけど…」


『じゃあ決まりね。あなたなんでもいいって言ったじゃないの』


「はぁ、分かったよ。明後日だな」


『さすがcoolguy。話が早いわね。待ち合わせ場所は後で連絡するから見逃さないようにしてちょうだい』


「分かった」


『わかってると思うけど、その時は一人で来るのよ?』


「そんくらい分かってるよ。じゃあな」


ピッ…プー、プー、プー…


「ふぅ…。あ、安室さん電話貸してくれてありがとう」


コナンは深く息をはくと安室に電話を返した。小五郎と蘭がまだ戸惑っている中安室が話しかけてきた。


「コナンくん、大丈夫だったかい?」


「うん、無事に終わったよ。多分これで安室さんの正体が組織にバレることはないと思う」


「そっか、また君の力を借りてしまったな。ありがとう」


「ううん、お互い様だよ」


コナンが安室に返すと、蘭が話しかけてきた。


「あの…コナンくん、どうして私のことを蘭って呼び捨てにしたの?それに、なんでそんなに組織の人と馴れ馴れしく話せるの?それに母さんに聞くって…もしかしてコナンくんって組織の仲間だったの?」


「え?そんな訳ないでしょ?何言ってるの蘭姉ちゃん」


「だって…」


「僕が組織の仲間になんかなったことないよ。ただちょっとあいつの表の顔と知り合いなだけで…。蘭姉ちゃんもあったことあるよ」


「え?」


「ふふふ、冗談だよ」


「え〜、コナンくん本当のこと教えてよ」


「やだ〜」


「あ、皆さん病院に着きましたよ」


蘭とコナンが言い合いは風見の声で途切れた。


あの後コナンは蘭を振り切ると、怪我のなかった蘭と小五郎は帰っていった。


ちなみにコナンは安室と一緒にいたいということで後で帰ることになった。コナンが待合室で待っていると、包帯を巻いた安室が歩いてきた。


「大丈夫?安室さん」


「あぁ。幸いにも縫合するだけで済んだよ」


「…それ幸いって言わないから。しかもなんで帰る準備してるの?」


「なんでってまだ仕事があるから帰らないと。コナンくんも送らないといけないからね」


「ほぉ…それは感心しないな」


「赤井さん?!なんでここにいるの?しかもその格好…」


安室が言うと赤井がどこから歩いてきた。

しかも背中にはライフルを背負っている。


「赤井…」


安室は赤井を見ると歯をギリギリさせた。


「お、落ち着いて安室さん。それに赤井さんその格好で来て大丈夫なの?」


「あぁ。それにただの大学生がライフルを持っていたらおかしいだろう?」


「まぁ確かにそうだけど…」


「とにかく降谷くんは1日入院するんだ」


「お前に指図される気は無い!…うっ」


安室が反論しようと立ち上がると、目眩が起きたのか倒れかけ、慌てて赤井とコナンが支えた。


「ちょっと何言ってるの安室さん。そんな青い顔して言っても説得力ないから」


「問題…ない。ちゃんと医者の許可は取ってある…」


「それは脅してもぎ取ってきただけだろう。一日だけでもいいから休め」


「だが…」


「看護師さん!倒れそうになってる人がいるから先生呼んできてくれませんか?」


安室が否定しようとすると、コナンは近くにいた看護師に声をかけた。


「え?わ、分かったわ。すぐに呼んでくるわね」


「要らないと言ったでしょう…」


「はぁ、降谷くんも諦めが悪いな」


そう赤井が言うと、医者が呆れたように歩いてきて、安室を連れていった。


「じゃあ僕達も帰ろうか」


「そうだな」


コナンたちは安室が連れていかれるのを見届けると工藤邸へ帰っていった。

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