コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「お~エンジンスタジアム………中から見たらやっぱでかいな~」
今からエンジンスタジアムでジムチャレンジの開会式が始まる。旅に出るからって買ってもらったスマホ、ここの写真とか撮って送ってあげたいな……式典中にそれはダメか……
「レディース アンド ジェントルマン!わたくし、リーグ委員長のローズと申します!お集まりの皆様もテレビでご覧の皆様も本当にお待たせしました!」
「あ、始まった」
リーグ委員長と名乗る男「ローズ」。もちろんこの人のことは知ってる、最近よくテレビに出ているから。今年から導入されるという「ダイマックスバトル」というのを考え出し、博士の力を借りて行動に移したのもこの人だってジムリーダーが言ってた、テレビも言ってた、そして本人も言ってる。何て言う博士だったっけ……まぁ今はいいや。ダイマックスバンドというのを後で貰えるらしいけど、ダイマックスバトルってのも名前しか聞いたことなくて、内容全く知らないからな~……ちょっと心配。
そうこうしているうちにガラル地方のジムリーダーが8にん……あれ?7人?ジムリーダーって7人だっけ?
「えーと、1人来ておりませんが……ガラル地方が誇るジムリーダー達です!」
「やっぱりジムリーダーは8人なんだ……もう1人は体調不良とかかな」
「キバナ、緊張したか?」
「こんなので緊張してたらまともにバトルできないって」
「ちょっと歩き方変だが?」
「えっ嘘?!」
「まぁそれは置いておいて、ちょっとワシについてきなさい」
「?」
歩き方が変だというのが気になる……まぁいいや、ジムリーダーどこにつれていく気なんだろう?
エンジンシティ駅から列車に揺られてガタンゴトン。着いた先は……ブラッシータウン駅?
「ブラッシータウンに何か用があるのか?しかも俺も連れてくるなんて」
「まぁな、去年だったか落ちてきた願い星、持ってるか?」
「持ってるけど……これがどうしたの?」
「それをジムチャレンジで有効に使えるようにしてもらうんだよ、マグノリア~連れてきたぞ~」
有効に?どうするんだろう……それに「マグノリア」聞いたことのある名前。どこだったっけ………たしか……テレビ……ローズ委員長と並んで………
「こんにちは!ん?君は誰だ?」
「おぉ…君は…あぁ思い出したぞ!確か開会式におったチャレンジャーじゃな?」
ジムリーダーがノックしたドアから出てきたのは俺と同じぐらいの歳の男子。蒼天の様に青い髪に澄んだ琥珀色の目、まつげが長くて……男だと思うけど女の子にも見える不思議な顔。まぁ俺もたまーに女と間違えられるけど。
「こらダンデ君!呼ばれたのはおばあ様なんだよ~?それにいきなり開けたら危ないっていっつも言って……」
「お、君もチャレンジャーだな」
「ソニアもダンデも騒がしいですよ、よく来ましたね、どうぞ中へ入って」
後に出てきた女の子、なんか苦労してそうだな……で、さっき出てきたお婆さんがマグノリア………ん?この人やっぱテレビで見たぞ?てか願い星関連の本でも見た気がする。それは気のせいか??確か~えっと~……マグノリア、マグノリア……
「ははっ今頃気付いたんか、さっきから名前も言っていただろうに」
「だって!だって!!」
「では願い星を預かりますね、待っていてください」
「あ、はい」
「君も願い星を持っているんだな!俺も持ってるんだ!」
「それでダンデ君もその願い星でダイマックスバンドを…………ってもう1個ある?!」
「俺はダンデ!君は?」
「俺はキバナ、お前も何か願いがあるんだな?」
「そうだ!弟と約束したからな、絶対に叶えるんだぜ!!」
「ちょちょっダンデ君なんでもう1個持ってんの?!」
「ソニアも自己紹介しないと」
「あっ私はソニア!ダンデ君とは小さい頃からの幼馴染みで……って質問に答えろー!」
「これは昨日ホップにけついひょうめい?した時にまた落ちてきたんだぜ!あ、ホップは俺の弟だ!」
「決意表明かぁwでもそれでまた落ちてきたのなら凄いなぁ」
ダンデの言う弟との約束は、願い星が2個落ちてくる程叶えたい願いのようだ。どんな願いなんだろうな
「できましたよ、ダイマックスバンドです」
「ありがとうございます!」
「よし、自分のダイマックスバンドには自分の名前書いとかないとな!」
「いやなんで!」
「だって失くしたら困るだろ?」
「まぁそうだけど………」
「じゃあ俺も書いとこうかな」
「う~ん……じゃあ私も」
「じゃあそろそろジムチャレンジに戻ろうぜ!最初に挑むのはターフスタジアムだー!!」
「こらー!1人で行ったらまた迷子になるでしょー!」
「キバナも行ってこい、先越されるぞ」
「やばっじゃあ行ってくる!マグノリア博士もありがとうございましたー!」
とりあえず列車に勢いよく飛び乗り、ホームの駅員さんに怒られつつドアが閉まって数分後、エンジンシティ駅に到着。ここからは歩きで向かうことにした。やっぱり旅は歩いてこそだよな!で、三番道路を抜けるとガラル鉱山に入る。ここを抜ければ最初のジムが見えてくると思う。………あってるよね?
「おぉ~すげ~!ビブラーバ!なんか石光ってるぞ!」
なんで光ってるか本で読んだ覚えがあるけど、どんな内容だったっけな~……そうだ、ガラル粒子?が関係してるって書いてた気がする、何でそのガラル粒子とか言うので光るんだろう?その後はトロッゴンに追いかけられながら鉱山を脱出。4番道路に突入!ここではトロッゴンの代わりにワンパチに追いかけ回されて………たいあたり地味に痛いんだよな~、油断したら後ろからほっぺすりすりで動けなくしてくるし!ビブラーバは力試しができて楽しそうだったけど。ターフスタジアムは草タイプだったよな、頑張るぞ~!!
結果:勝利
ダイマックスのことすっかり忘れてて……ターフのジムリーダーがダイマックスさせた時はほんとにビックリしたな~、だから俺も遅れてジュラルドンをダイマックスさせたんだ!そしたらジムリーダーすっげービックリしてたんだ!今1つ目のジムに挑戦しているチャレンジャーがジュラルドン持ってたからかな?
「戻れジュラルドン!」
「いや~驚いたなぁそのジュラルドン!キョダイマックス個体じゃないか」
「キョダイマックス?」
「ダイマックスした時に姿が変わる個体をキョダイマックス個体って呼んでるんだ、凄いなぁ」
「そっか~」
「ほら、草バッジだよ、持っていきな」
次に目指すのはバウタウン!5番道路、長い橋を渡って行く………下には広大な自然が広がり、奥にはナックルスタジアムが見える。8つ目のジム、最後に挑むジム……!相棒達と共に強いトレーナーになるのならあそこに辿り着き、勝たなければならない。それまで立ち止まる訳にはいかない!
「お、君は」
「ダンデ!もしかしてもう………」
「あぁ!水バッジゲットだ!」
「速くね……?俺も早くしないと」
「そうだ!今日はワイルドエリアでキャンプする予定なんだが、キバナもどうだ?」
「ワイルドエリア……!!」
キャンプも気になるけど、やっぱ一番はワイルドエリアだよな~!水バッジを貰ったらゲットできるポケモンも増えるし、俺はその話に乗ることにした。ダンデはソニアちゃんの手を引いて5番道路に逆戻りしようとして、今度はソニアちゃんに手を引かれてバウタウン駅に消えていった。俺も早く行かないとな
結果:勝利
難なくクリア、流石俺の自慢のパートナー!
「おめでとう、君達は強いね、水バッジだよ」
「ありがとうございます!」
「君の前に来たチャレンジャーも強かったんだ、君達いい勝負するんじゃないかな?」
前に来たチャレンジャー……ダンデとソニアちゃんか。いつかバトル挑んでみるかな
俺はワイルドエリアに1人で入れるのが楽しみすぎで駅に滑り込んでそのまま膝を軽く擦りむいた。駅員さんに怒られた後列車に乗り込み、ワイルドエリア駅へ到着した。ダンデ達どこにいんのかな?
「キバナ!」
「あ、ダンデ!……ソニアちゃんは?」
「そうだった!ソニアが迷子に!」
「イヌヌワン!」
「迷子はそっちでしょ」
ワンパチがダンデの足に勢いよく飛び付き(たいあたりにも見える)、そのワンパチのトレーナーが木の影から現れる。
「おぉワンパチ!ソニアを連れてきてくれたのか」
「イヌヌワン!」
「全く……なんでいきなり居なくなるかなぁ、もう暗くなってきてるんだからしっかりしてよ!」
ダンデは相当な方向音痴のようだ。1人でワイルドエリアに来てはいけないタイプのトレーナーだな。ソニアちゃんの言葉で気付いたが、辺りはもう薄暗くなってきていた。早めにテント張らないと真っ暗になっちゃうよこれ
「辛口!」「甘口!」
ダンデとソニアちゃんで綺麗に意見が割れた。こういう時って2人はどうしてんのかな
「なら公平にバトルだ!」
「ダンデ君の場合まったく公平じゃないけど、受けて立つ!」
「バトルすんのか~なるほど~」
どうやら1対1の真剣勝負のようだ。ソニアちゃんはワンパチ、ダンデは……なんだあれ
「heyロトム!あのポケモン何?」
「ロロ!あれはリザードロト!」
「リザード?見たことないけど………」
「主にカントー地方に生息していて、ガラルでは1部の巣穴にのみ生息していることが確認されているロト!ヒトカゲからリザード、リザードンと3段階進化をするロ!」
「リザードン!」
知り合いのドラゴン使いが言ってた最強のトレーナーも、リザードンを手持ちに入れてるって話だ。相棒はピカチュウだとか言ってたから本当かは微妙だけど……あのポケモン見た感じ強いぞきっと!
「ワンパチ、スパーク!!」
「やったな~!リザード反撃だ!フレアドライブ!」
ワンパチに容赦なくフレアドライブを当てた為、晩御飯のカレーは辛口になった。
「やっぱりソニアの作ったカレーは美味いな!」
「カレー…辛口……」
「……新鮮クリームあるけどいる?」
カレーを完食した後、曇ってて月も星も見えない、真っ暗な空を見ながら地面に寝っ転がった。
「星見えないね~」
「そうだな、真っ暗だぜ」
「ワイルドエリアは星が綺麗って話だから見れなくて残念……そういや弟との約束ってなんなんだ?」
「チャンピオンになる!」
「チャンピオン?!」
「すっごい高いところ目指してるでしょ?でもなんかダンデ君ならやり遂げちゃいそうだな~って思ってるんだよね、キバナさんは?願い星落ちてきたなら何か願いがあるんだよね?」
「俺?俺は強いトレーナーになる!」
「じゃあ俺と一緒だな!」
「別にチャンピオンには興味ない、ただ手持ちのやつらと強くなりたいんだ」
「でもチャンピオンは強いトレーナーがなるものだろう?」
「そりゃ~そうだけどさ~………」
「ソニアは俺の幼馴染みでライバルだ!今からキバナもライバルだ!」
「え?なんで?」
「俺はチャンピオンになる!君は強くなる!目的は違うけど過程は同じだろう?」
「ま、まぁ、そう……なのかな?」
「よし決まりだな!絶対にチャンピオンになるぜー!!!」
「うわっいきなり大声出さないでよ~耳が壊れるから!」
「ははっ面白いな!俺も絶対の絶対に強いトレーナーになってやるー!!」
「2人してやめてよ~」
聞き覚えのある音が立て続けに2回、テントの辺りから鳴り響く。ダンデもピンと来たようで、固まっているソニアちゃんを置いて2人でテントの周りをウロウロ。
「やっぱりな」
「2個落ちてるぜ!1つはキバナの分だな!」
「え?願い星?すっご~!!」
見つけた願い星は2つならんでそこにある。近くで見たらただの石だけど、願いに導かれて落ちてきた特別な願いの星、落ちてきた時にあいたのであろう雲の隙間から差す月明かりに照らされ輝いている。俺らには……少なくとも俺には神々しく見える。真っ暗な空は次第に晴れ、噂に聞いていた綺麗な月が、星星が、辺りを照らしている。
「ダンデ君これで3つ目?なんでそんなに落ちてくるの?」
「絶対にチャンピオンになるからだぜ!」
「俺も2個目だしなれるかな」
正直言って願い星が願いを叶えるだなんて信じてない、所詮ただの迷信だし……でも、2個も落ちてきたのなら……なにか意味があるのだと思う。次に目指すのは開会式が行われたエンジンスタジアム、ライバルのダンデよりも早くバッジ貰って強いトレーナーへの道を切り開く!!
【主な登場人物】
◎キバナ
・初めのジム2つ突破、ジュラルドンがキョダイマックス個体だと知る、ダンデとライバルになった、願い星2つ目など1日目にしてかなりの経験をする。次のエンジンスタジアムは無事突破できるのか?………
◎ダンデ
・方向音痴なのにどんどん進んで案の定迷う、チャンピオンへの道は迷わずに進んでほしい。ワンパチに容赦なくフレアドライブを撃ち込むように、バトルには容赦がない。エースはリザード(ヒトカゲから)
◎ソニア
・ダンデを導くのが使命だと思ってる。「ダンデ君には3つも落ちてるのに私には1つも……やっぱり私はトレーナーに向いてないのかな……」ちょっと諦めるのが早いがダンデのライバルなだけあって実力はかなりのもの。エースはワンパチ
◎マグノリア博士
・ダイマックス現象の第1人者。若い頃は現アラベスクジムリーダーとナックルジムリーダーに研究を手伝って貰ったりしてたんだとか。(嘘か本当か、ナックルジムリーダーは本当だと言っている。)
【りんごのあとがき🍎】
どうもこんにちは、キバナさんとかダンデさんの年齢ミスって泣きそうなりんごです、、ダンデさんとキバナさんとソニアさんが同い年に……まぁこれはこれでいいですが()さて、リザードが火炎放射を覚えるのかどうかで弟と議論しました結論「リザードンになってから覚える」でしたが、調べた結果ヒトカゲが覚える……wしかも本編に出てきたフレアドライブもヒトカゲの時点で覚えるというwwにしてもジムの専攻タイプ、どうしよう……今では草・水・炎が最初に来てますけど当時はわからない……個人的にはエンジンスタジアム(カブさん)がどうなっているのかが気になるところ。公式には多分なにも出てないので捏造ですね!楽しみです((( 以上、後書き(本編にほぼ関係のない雑談)でした!次回はいつ書き始めるかな