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彩「スゥーツ、遠慮します…」
神「え、、なんで?、なんか嫌だった?」
彩「いや、そういう訳では…」
なんで?そんなの、お前を狙ってる女子からの視線が痛いからに決まってんだろが!!こっちの身にもなって見ろ!
神「お願い、俺、朝明と組みたいんだ」
彩「うっ!」
そんな顔でみんなよ〜どうしろってんだよ〜(泣
先生「おーいお前ら、授業時間が減るだろ?さっさと組め〜! 」
神「ね?先生も言ってるし。」
神「先生〜俺らは組めました〜」
彩「え」
こいつっ…勝手に決めやがった…
先生「まず、長座から。どっちか片方背中押してやれ」
神「じゃあ俺先に押すよ。」
彩「あ、うん、、ありがとう?」
神「いくよ〜」
グッ ゴリッ
彩「いっ!!」
彩「いいい痛い痛い!」
神「えぇ!?固っ!」
彩「はぁはぁ、固くて悪かったですね、、」
神「ごめんごめん、思った以上に固かったから」
あ〜まじ痛かった。
次は僕が押す番だが、こんなに痛くしたら女子たちから滅多刺しにされる…ゴクリ…気をつけなくては…
というか、腰らへん?になんか硬いものが当たったような、、、
痛すぎてそれどころじゃ無かったからな、、なんだったんだ?
先生「ピーッ交〜代」
彩「じゃ、じゃあ押すよ」
神「うん、お願い」
彩「いくよ、、」
ゆっくり、ゆっくり…
神「あの〜、朝明、、」
彩「ビクッ」
彩「な、なんでしょう、、」
や、やばっ!なんかした?!でも強くは押してない。じゃあなんだ!?
はっ!まさか僕に触れられるのがやだったとか!?
神「俺の事を気遣っての事なんだろうけど、その〜、、優しすぎ?」
彩「え?これ以上いけるんですか?!」
神「うん、まだ余裕。」
彩「えぇ、、(引」
神「引かないでよ!」
彩「え、じゃあ本気で押しますよ?」
神「ばっちこい!」
グググ
彩「す、、すんご、、」
つま先超えてんじゃん!どんだけ柔らかいの?
神「どう?凄いでしょ!」
彩「は、はい、」
神「いや、ツッコンで?!」
先生「ピーッ次!」
先生「次は手バランス崩しだ」
うぇ〜、僕体幹弱いからやなんだけど、、
しかもペアはよりにもよって高身長王子だし、、、
ちなみに、僕の身長は168cm。平均より少し低いくらいだ。
そして神明の身長は187cm…高2男子の平均身長をはるかに上回っている。
と言うことは僕と神明の身長差は、、
187cm-168cm=19cm
19cmと言えば、ティッシュボックス1つ分くらいの差があると言うこと。
倒れるどころか普通に潰れるわ。
神「どうしたの?黙り込んで」
彩「いや、なんでも、少し考え事を」
神「そうなの?悩み事とかあったら俺に相談してね」
彩「あ、うん…」
さすが王子。陰キャの俺にも優しい。
あんまり話したことない陰キャに「悩み相談して」なんて、普通は言わないよな〜。
まぁ、こいつ普通じゃないから仕方ないけど。
神「あの〜朝明さん?」
彩「はい、、なんでしょうか」
神「早く立ってもらっても?」
彩「…」
神「なんか言って?!」
無理、潰される心の準備が…!
神「ほら、みんなも始めてるし」
神「立って―」グイッ
彩「うわっ!」
神「やっとたった。よし、初めよっか!」
彩「は、はい」
やっば〜!あんなに僕のことを軽々と、、
もしもこれが女子からしたら、キュンなのかもしれないが、男子の僕からしたらゾクッだぞ?
先生「始め!」
神「いくよ〜」
え?忠告してくれんの?
トン
え、、弱っ
じゃあ僕も押すか
彩「わっ!」スカ
こいつっ!手を後ろに引きやがった
あ、やば、このままじゃこいつの胸に顔が─
神「え」
やばっ顔埋まったっ恥ずっ!
…てかこいつの心臓の音やばくね?めっちゃ早いし
神「あの、ごめん…早くどいて貰いたい、、です、、」
彩「あ、ごめんなさい、、」
神「…」
彩「…」
いや、気まづっ!
最悪だ、、僕も早退したい…
先生「次はランニングだ〜」
先生「体育館10週だ〜始め」
神「朝明、よかったら一緒に―…」
女子「天音く〜ん!走ろ〜」
神「え、うん!」チラッ
よかった、、離れられた…
彩「僕も走るか…」
先生「終わりだ、集合!」
みんな「「はい」」
体育委員「先生に注目、礼」
みんな「「ありがとうございました」」
先生「解散」
みんな「「失礼しま〜す」」
は〜、、めっちゃ疲れた…
更衣室行って早めに帰ろ。今日部活ないし、早帰りだから夕飯の買い出ししてくか。
何にしようか…
てか更衣室急いで行こ。陽キャ達(神明も)が来る前に着替えなきゃ。気まづいし…
やっと着いた、、案外更衣室って遠いんだよな〜
ガラガラ
よかった、まだ誰も居ない。
ガラガラ
男子1「まじ疲れたよな〜」
男子2「それな〜」
神「…」
やばっもう来た!早くね?!
早く着替えてさっさと出よ…
神「…」トコトコ
あれ?なんかこいつこっち来て―…
神「…」ヌギ…
はぁ!?隣で着替えんなよ、、、
彩「あ、、」バサッ
あ、体育着落としちゃった…
神「拾うよ」バサッ
彩「え」
神「あ」
彩「…ふっ」
神「…くっ」
神「拾おうとしたら自分のも落としちゃったよ」
彩「みたいですね」
神「はい」
名前は、、大丈夫、『明』って文字が入ってる
彩「ありがとうございます」
神「どういたしまして」ニコッ
彩「ただいま〜」
よし、夕飯の準備しよ
あ、その前に風呂沸かすか
彩「今日のご飯は麻婆豆腐♪」
彩「へへへ〜」
彩「いただきます」パクッ
彩「うんま!僕天才じゃね?」
彩「ご馳走様でした」
彩「お風呂、お風呂」
あ、体育着洗わなきゃ
彩「…は?」
彩「やっば!これ神明のじゃんか!」
え、、でもなんでちゃんと確認したはず。
だって『明』って、、、
あ、そうだ、、僕の苗字『朝明』であいつの苗字『神明』だからどっちにも『明』って漢字つくわ
彩「僕、バカすぎね?」
どうするか、、神明のL〇NEはもってないし、、
ピロン
彩「あ、LI〇E。母さんからか?」
『天音︰朝明だよね?』
彩「え?!」
〜LIN〇〜
彩『はいそうです、神明さんですよね?』
神『うん、そうだよ』
彩『なんで僕の〇INE知ってるんですか?』
神『クラスL〇NEから追加したんだ』
あ、そうだった。僕一応クラスLI〇E入ってるんだった。
うるさくて通知OFFにしてたからから忘れてた。
彩『そうだったんですね、分かりました』
神『でさ、LIN〇したのには理由があって、俺間違えて朝明の体操着もって帰ってきちゃってさ』
彩『僕もです。だから今さっきまでどうしようか悩んでたんですよね。』
神『そうだったんだ、マジでごめんね』
彩『いえ、こちらこそすいません』
彩『明日洗って返しますね』
神『洗ってくれるの?!』
彩『いや、当たり前ですよ。あ、僕のは洗わなくても大丈夫ですからね』
神『いやいや、流石に俺も洗って返すって』
彩『ありがとうございます。じゃあ僕はお風呂入ってきますね』
神『分かった、また学校で』
彩『はい、また明日』
よかった、なんとかなりそうだな。でも女子にはバレないようにしなきゃ…
〜続く〜