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いじめ、家庭内暴力のおはなしです。
苦手な人は注意してください。
自主規制してください。
兄には、もうすべて知られているのだろう。だけど問い詰めたりはしない。あくまで、自分の口から話をさせようとしている。
ずるい、ズルいなぁ。
兄さんに聞かれたら、答えるしかないじゃん。
私を救ってくれた人、私のことを大切にしてくれる人、相手の人を思いすぎてしまう人。全部私が愛している兄であり、蓮だ。
私は、重く閉ざしていたものを開いた。
ここからは渚が蓮に対して打ち明けている場面。
私は虐められてる。悲劇のヒロイン振るなって、自分を低く見せて他人から可哀想って思われたいんだって、クラスメイト達から言われてる、、、この家で起きている暴力や現状を誰も理解してくれないの。私はこんなことがあって辛かったんだって訴えても、誰も聞く耳を持ってくれない。
もう私この家のことも、学校のことももう何も考えたくもない。
学校から家に帰ったら、夕方なのに、酔っ払った父が部屋を荒らして、私たちに片付けろ??終いには私達を殴って自分のストレスを発散してる。
夕方じゃなくて、夜お酒を飲んでいる場合もそう。ドアを大きく閉めたりさ、コップをドンッっておいてさ、自分は怒ってます。っていう態度が嫌。だけど、、1番嫌なのが、いつもの事なのに、バカみたいにビクビクして怯えている私自身が大っ嫌い。
ストレスが溜まっている時は、殴られたりするために夜中起こされたりさ、私の家の中で落ち着ける場所なんてどこにもない。1回も起きずに寝れる方が今ではレアかな。
そんな父と殴られてる私を見て見ぬふりをして、夜中にどこかに出かける母も大っ嫌い。キラキラした服を着て、キッつい香水をつけてたり、、、
兄さんには悪いけど、あの人は、お兄ちゃんしか見てないよ。私のことは見てくれてない。目も合わせてくれないもん。
たまに「お前なんか産まなければ、、」とか言ってるじゃん。多分それは母の本心で、本当に母は私のことが嫌いみたい。私だって生まれてきたかったわけじゃない。勝手にそっちが産んだくせに、私自身の存在を否定してくるあの人はもう、顔なんかもう見たくもない。笑 見たら私の何かが全部壊れちゃいそう。
んーとね、ごめん分かりやすく言うと、私の中にある色々なものが入ってる箱?容器があってその中に、一人一人の部屋みたいなスペースがあって、そこに私自身の感情や思い出とかが入ってるんだけど、そこにある母のスペースの壁から全部流れ出ちゃいそうで怖いんだ。
笑 ごめん余計分かりにくいか、だけど言語化するとこんな感じなの。しばらくは母には会いたくないです。、、、かね。
(いや、実際には母のスペースの壁が崩れて、流れ出てこなかったら、というのが怖いのだ。つまり、何も母のスペースに入っていなかったということを考えるのが怖い。)
蓮「なぎさ、、、。」
兄(蓮)目線 (心の中)
文句1つ言わずに料理して、あの人たちのいつ事を聞いて、洗濯をして、掃除をしてくれる。中一の渚がだ。俺は受験だからと言い両親が渚に押付けているのだ、こんな重労働を。自分は知っていたのに、分かっていたのに。もう一度、渚に手をさし伸ばすことが出来なかった。手をさし伸ばしてしまうと自分がまた必要とされなさそうという自分勝手な理由で、今まで見て見ぬふりをしてしまっていた。
それでも俺は昔、渚を助けようとしたことがあった。
なんて自分のことをヒーローのように言っているが、実際は妹が受けている暴力に対し俺が根負けてしまったからである。なんて情けない話だろうか。俺が渚を守らなければいけないのに。
そういえばいつからだろうか自分のことを俺という一人称を使い始めたのは。確かあの頃だった。自分を少しでも強く大きく見せるために、あいつに立ち向かうために。これからは俺を使おうと決めた日。
遡ること6年前俺が9歳の頃の話になる。
6年前急に父さんの態度がやばくなった。俺や渚母さんに暴力を振るい始めたのだ。よく分からなかった。
「なぜ、父さんは僕たちを殴っているのだろう。」
「なぜ母さんは父さんを止めようとしないのだろうか。」
「なぜ渚は殴られているんだ?」と。目の前で起きている現実をどうしても受け止める事が出来なかったのだ。
あんなにも優しかった父さん。子供への愛があんなにも深い母さん。なぜ、あの父さんが渚を殴り、母さんはなぜ殴られている渚を見ているだけなんだ?
渚は「痛い痛いやめて。」と泣きながら父さんに訴えているのに。いったいこの現状はなんなんだろうか?
情報量が多すぎて頭が真っ白になってしまった。
その時、
と泣きながら助けを求める渚がいた。