晴らせぬ、恨みは心の底に積もり…、
その恨みは我が身を殺す毒となる…。
鬱屈した感情は錨のように重く…。
この身体は浮上することなく、 底まで沈み、溺れていくのだろう…。
敗北感は常に身体に付き纏い…、
自尊心と悪心は、絡まる海藻のように足を引っ張ってきた…。
我が理想の思慮は山のように高く在り、
遠くまでを見渡せる筈だったが…。
悪しき負の感情は霧となり…、その眼を曇らす。
一切の喜びは、失望感と嘲りに塗り潰され…。 苦しみが肺を満たす…。
何処かここではない遠くから、鯨の声が聞こえる…。
その実態の掴めぬ同族の声を支えに、未知の大海を渡る。
ただ現状から脱したい心だけがあるが、理想は理想であり…。
私の思慮は浅はかで、目先の欲望を追うだけの俗物であった。
大海の泡となって消えてしまいたい、そう思えど、いつでも身体は生きようと藻掻き苦しむのだ。
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