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♢ side Watanabe Shota
Saku「……ねぇ康二、翔太。」
Koji「ん?」
Saku「最近あの2人の空気悪い気がするんだけど、気の所為?」
Koji「やんな、俺も思ってた。」
佐久間は俺と康二に楽屋でそう話しかけた。何故なら、同じ楽屋に居た「照」と「ふっか」の空気が悪いから。俺には赤い糸が見える為、関係が少し悪化しているのは見て分かる。糸が解れているのだ。
「……喧嘩したんじゃね?」
Saku「やっぱり?俺もそう思うんだよね。」
Koji「それやったら何とか仲直りさせてあげたいな……。」
Saku「そうそう、別れられるとか俺達も無理だし、!」
「……じゃあこうしよう。」
♢ side Iwamoto Hikaru
最近、恋人のふっかと喧嘩した。理由はしょうもなくて、ただの俺の嫉妬。けど、俺が嫉妬深いのはふっかも知ってるハズだし、その上でふっかが他のメンバーとの距離が近いのが許せなかった。普通に話してるとか、遊んでるとかは別に良い、だがゼロ距離でべったりくっつくのは流石に嫉妬する。
そんなこんなで俺がふっかに「もっとこうして欲しい」って伝えたのだが、ふっかは「メンバーだから良いじゃん」としか言わない。それでどんどんエスカレートしていって今は口も聞いていない。
そんな時、翔太が「俺の家で飲まない?」、と誘ってきた。ふっかと俺は同棲してるからあんまり家には居たくなかったし帰りたくもなかったから丁度いいや、と思ってたから家に行く事にした。
「お邪魔しまーす。」
Shot「よっ。」
「珍しいね、翔太が飲みに誘うのって。」
Shot「たまには良いじゃん?明日オフだし、飲んじゃおうって話よ。」
「なるほどね、他メンバーは誘わないの?」
Shot「SnowManリーダーとこうしてサシで飲みたかったから、誰も誘ってない。」
「ふーん?笑」
Shot「何その目。」
「ツンデレ翔太が珍しいなーって。」
Shot「叩くぞ。」
「怖い怖い、ごめんって笑」
Shot「……で、まぁ酒はいっぱいあるから。」
「流石、あざーす。」
それから俺と翔太は一緒に飲んでいた。
♢
少し経った頃、翔太がこんな話をしてきた。
Shot「そーいえばさー。」
「ん?」
Shot「何でふっかと喧嘩してんの?」
「……え?」
Shot「……もしかして隠してるつもりだったの?笑」
「……え、いや……隠してるつもりは、無いけど……何で知ってんの?」
Shot「そりゃあんな空気悪かったら分かるだろ。」
「……あー……それはマジごめん……。」
Shot「で、やっぱ喧嘩してんだ?」
「……うん、」
翔太に喧嘩した原因を話すと……。
Shot「……なるほどね?」
「……だから、ちょっと…、」
Shot「まぁ、確かにそれはふっか悪いけどさ……照、最近構ってあげられて無かったんじゃない?」
「……最近……?」
Shot「喧嘩する前って、結構仕事多かったでしょ。」
「……あ、うん、多かったかも……。」
Shot「その時、ふっかといつも通り話してた?」
「……話してない。」
Shot「多分、ふっかは寂しくなったんだと思うよ。それで寂しさを紛らわす為に他のメンバーに行ったんだと思う。」
「……。」
Shot「まぁ実際言ってたし。」
「……言ってたの?」
♢ side Watanabe Shota
「ねぇふっか近い。」
Fuka「別に良いじゃん、人肌が恋しいの。」
「照が居るだろ。」
Fuka「だって照さー、最近仕事多いから全然構ってくれないの。理由が仕事だから「構って」とも全然言えないしさ?」
「……。」
Fuka「寂しいんだけどね、本当は今すぐにでも照に抱き着きたい。」
「……へぇ笑」
Fuka「何笑ってんだよ。」
「だってあのふっかが?って笑」
Fuka「おぉい叩くぞ。」
♢ side Iwamoto Hikaru
「……。」
Shot「まぁ、ふっかもふっかだけどね。」
「……ふっか……、」
Shot「……で、どう?仲直りする気は出来た?」
「……うん、謝らないと。」
Shot「じゃー帰りな?」
「え?」
Shot「帰ったら、嫁居るんだから。」
「……うん、ありがとう翔太。」
Shot「うぃー。」
♢
家の目の前まで来た。何故か緊張する、自宅の癖に。
「……ただいま、」
そう言うと、リビングからバタバタと急いで駆けてくる音が聞こえた。
Fuka「ひかるっ、!」
「おわっ、」
ふっかだった。目を真っ赤にして、涙をポロポロと流しながら俺に勢いよく抱き着いてきた。
「ふっか……。」
Fuka「よ”かっだ、っ、よかっだぁ……、」
「ど、どうしたの……?」
Fuka「お、おれっ、ひかるのこと、怒らせちゃったから、っ、もう帰ってこないじゃないかって、思って……っ!」
「……そんな事する訳ないじゃん。」
Fuka「っえ……?」
「大好きなふっかなんだから、帰らないなんてそんな事しないよ。」
Fuka「ひかるぅ、っ!」
「ごめんね、ふっか。寂しい思いさせちゃったんだよね。」
Fuka「ううん、っおれこそ、ごめんっ、」
「……これで仲直り、ね?」
Fuka「っうん、だいすき照!」
上目遣いでそう言う彼女。
「……ふっか、それはズルくない?笑」
Fuka「えぇなんでぇ……、」
「ふふ、笑」
Fuka「ね、照も!照も言ってよ!」
「今日は甘えたさんなの?笑」
Fuka「甘えたいの!」
「そっか……じゃあそんな可愛いふっかには……。」
低い声でこう言った。
「俺も大好きだよ、世界一可愛い俺の彼女さん。」
Fuka「っ!!?」
「ふは、可愛い笑」
Fuka「ひ、ひかる……//」
♢ side Watanabe Shota
後日、照とふっかからお礼の品が届いた。もちろん、康二と佐久間にも。
Hika「俺らの事、仲直りさせてくれたからこれあげる。」
Koji「うわ良いんこれ!?」
Saku「これ結構人気の店のやつだよね!?」
Fuka「皆には内緒ね?笑」
「良かったな、仲直り出来て。」
Hika「お陰様で。」
「……じゃ、これいただきまーす。」
Koji「あ!しょったズルいで!」
Saku「そうだぞー!」
「早い者勝ちー。」
2人の赤い糸は、再び固く結ばれた。
「……。」
_________俺の赤い糸は、宙に浮いている。