ライタ達は野菜の栽培などしていたのだがベジタブルウォッチャーが鳴り出したので手を止めた。
「皆街の人々が野菜を残してフライばかり食べているんだ。」
マイケルが嫌悪感を滲み出しながら街の様子を映し出した。
「フライばっか食ってんじゃん!」
ライタは目を見開いてドン引きした。
「これじゃぁ体が壊れるわ。」
アキナも口に手を当て絶句した。
「野菜だって上手いだろ。」
タカユキは怒りに満ちた表情で呟いた。
「全くよ。」
ユキネも頷きながら同感した。
「トリー様野菜よりフライしか勝たんですよね。」
フライド軍団手下チッキーが興奮気味に言った。
「ええそうよ。」
美味しそうに唐揚げを食べながらチッキーの頭を撫でた。
「げっ揚げ物の匂いだらけだ!」
「パーリパリパリ!街を揚げ物だらけにするの楽しぃ。」
フライドキチン怪人が高笑いして現れた。
「あなた達の仕業だったのね。」
「その通り!野菜よりも揚げ物のほうがいいじゃん。」
唐揚げも現れドヤ顔でライタ達に力説した。
「野菜には栄養があるのよ!」
ユキネは怪人達に叱った。
「野菜なんて美味しくないじゃん。」怪人達はおどろおどろしい姿に変化した。
「お前達コツ等を倒そうぜ。」
ライタ達は怪人達と戦いを繰り広げた。
「お前達やっちまいな!」
トリーはモニター前で唐揚げを握りしめて応援した。
「お前らを衣だらけにするの楽しぃ!」
「クソお前達ベジタブルトランスフォームするぞ。」
ライタ達は手を繋ぎ出した。
「ずるいぞ俺たちも合体するぞ。」
怪人達は合体して更におどろおどろしい姿になった。
「益々見応えあるんじゃん!」
「嫌な予感しかしません…。」
チッキーは変身してアジトを出た。
「ちょっと!」
トリーも変身し後を追った。
「ひゃーはー!」
「油で足が滑るわ…。」
ライタ達は苦戦していた。
「タカユキレバーを下げろ。」
「分かった。」タカユキはライタに言われてレバーを下げた。
「わっ!や、野菜の汁だー!」
「この調子でやれば良いのね油を分解するわよ。」
アキナもレバーを下げた。
「か、体がどんどん溶けていく…。」
「私達の可愛い怪人達が良くも…!」トリーは唐揚げの形をした手裏剣を投げた。
「わ!」鉄人ロボットは打撃を受けてライタ達のトランスフォーム解けた。
「お前達俺たちと勝負しろ。」
「面倒だけど良いわよ。」
ユキネはふんと笑った。
「このタイマーがなるまでよ。」
トリーはタイマーを押した。
「よっしゃ来な。」
ライタは煽った。
「悔やむなよ小僧。」チッキーはライタにそう言った。
緊張が走る肉弾戦が始まった。
タイムミリットは15分。
互いの息遣いだけがひびきわたる。
ピーとタイマーが鳴った。
「良い戦いだったわまた会いましょう。」
「おう。」トリーとチッキーは帰えっていった。
「中々の強敵だったわね。」
「ああそうだな。」ライタ達は少し悔しかったが新しいおもちゃを与えられた子供のような笑顔で空を見上げた。
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