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その巻が完成した場合は、題名の横に「改」をつけます。
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「あの…窓の外になんか邪神フォルグのものっぽい右足が飛んでたんですけど、どうします?」
俺は急いでみんなに邪神フォルグの右足のことを報告した。
すると…
「急いで追いかけるぞー!」
「「「「「おー!」」」」」
というリグの掛け声で宿を飛び出し(チェックアウトは魔法で簡単、一秒で完了!)、邪神フォルグの右足を追いかけ始めた。
セグラル自然渓谷村の中央を通る大通りを7人の集団が、空飛ぶ右足を追って走ってるって、どんな状況?
ちらっとフォティを見ると、目があった。そしてフォティはにへっ、と笑うと俺の手を持って、一緒に走り出した。
いや、みんなからの、俺達の繋いでいる手に集まる視線が痛い。
そうして結局最終的に、俺が魔闘術を使用してフォティを引っ張る形になった。
すると突然、邪神フォルグの右足が止まった。
俺たちは急いで見つからないよう、近くの森の木の陰にに飛び込んだ。
はぁ、はぁ、はぁ、と肩で息をしているフォティの背中をさすりながら俺は邪神フォルグの右足の行動に注目した。
すると…、なんと森の向こうから邪神フォルグの右腕が飛んできた!
そして俺たちが見ている前で邪神フォルグの右腕と右足が黒紫の光に包まれ…。
その光が消えた時にそこにいたのは、右腕と右足が合体した、おかしな物体だった。
その物体(おそらく邪神フォルグ)は空をしばらく飛び回り、その後遠くの空へと消えていった。
「ん?なにが起きたの?」
いや、俺に聞かれてもわからないって。
「多分右腕と右足が合体したんじゃない?神話には、邪神フォルグは体を切り刻まれて、別々の場所に封印されたって記してあったんだから、きっと全部の部位が開放された時、本当の力を取り戻すんだと思う。」
さっすがセサ、頭いい!
で、どうすれば邪神フォルグを止められるんだ?
「邪神フォルグを止めるには、部位の開放を止めて、かつ開放してしまった部位を倒すしか方法はないね。」
嘘でしょ?今まで戦ってきたモンスターよりもいくつも上の階級のモンスターだよ?そんな邪神を倒す!?
「まあ、やるしかないよなぁ。」
「このまま世界征服を黙ってみているだけじゃあ、ねぇ?」
「なんとかして止める、それだけだ」
みんな、心強いけど、そう簡単に行くかな?
「リード、一緒に頑張ろ?」
ははっ、フォティがそう言うなら俺も頑張ろうかな。
「で、どうやって止める?」
「「「「「リードのスキルで封印!」」」」」
「いや、俺封印できるスキルなんて覚えてない…まさか…?」
「よし、一緒に特訓頑張ろうね?」
「しっかり私達が指導してあげるわ」
いや、その笑みが怖いです、セサ、リイナ。
そんなことでセサとリイナのスパルダ指導を受けることが確定したリードだった。