テラーノベル
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4月1日、朝の空は澄んでて、春の陽射しが柔らかく部屋に差し込んでた。
フランスはキッチンでコーヒー淹れながら、にやっとして。
「あ、今日はエイプリルフールじゃん……ちょっとイギリスをからかってやろっかな」
イギリスはソファで新聞読んでて、それ見て眉をひそめた。
イギリス「フランス、変なこと企んでるんじゃないでしょうね?」
フランス「なに言ってんの。そんなことしないよ……ほら、約束するってば」
でも心の中では、すでにいたずらの計画が渦巻いていた。
昼過ぎ、イギリスが書斎に戻ると、机の上に見慣れないメモが置かれている。
『今日一日、君の言うことは全部聞く』
とだけ書かれていた。
イギリスは眉をひそめつつも、どこか嬉しそうな顔でフランスを見つめる。
イギリス「……フランス、本気ですか?」
フランスは照れくさそうに笑いながら頷く。
「……いや、嘘だ。今日はエイプリルフールだぞ」
するとイギリスが急に真剣な表情になり、フランスの肩を掴んで言った。
イギリス「じゃあ、君のことも騙していいんですね?」
フランス「え?」
イギリスはくすっと笑い、ささやく。
「それなら、今から本当のことを言います。君のこと、私は……」
言葉を続ける前に、二人は顔を近づけて笑い合った。
それは、嘘も真実も、全部混ざり合ったエイプリルフールの1日だった。
コメント
2件
フライギ…。お前ら本当最高だよ…