「来たかね、○○」
「えぇ。ただいま」
豪華絢爛な部屋に茶髪で初老の男と、長い黒髪に燕尾服を着た男が二人でいた
怪しい雰囲気を漂わせる二人に挟まれたデスクに、一枚の紙が置かれた
「…国王様、こちらは…」
「隣国、“ブルーメ王国”現女王である“ナンシィ国王妃”の妊娠期間と現第一王女である“メイリー姫”の誕生日だ」
「…なぜこれを?」
「わからぬかね?期間が空いてる。最初の妊娠期間と第一王女の誕生期間が…」
「…つまり?」
「現在、第一王女とされている子は第二王女かもしれない」
「っ!?」
黒髪の男の顔は驚愕という感情一色だ
茶髪の男は真面目な表情になる。そのピリついた空気に、黒髪の男も見開いた目を元通りの薄く開いた糸目に戻す
「して?」
「○○よ、ブルーメ王国に潜入してくるのだ!」
「御意」
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