次の日、いつものように朝6時に起きる。目を覚まして、布団をなおすと、すでに子供たちは起きていた。
敦「おはよう。[先生]」
飯盛「え、先生?」
芽衣「だって、私たちに勉強を教えるんでしょ?だから先生。」
飯盛「あぁ、なんか恥ずかしいな。」
飯盛は恥ずかしそうに鼻を啜った。
飯盛「今日も遅いけど、待っててくれる?」
全員「もちろん!」
準備もろとも整い、勢いよく扉を開ける。
いつもと違う朝。風が気持ちいい。
今までつかなかった決心が、ようやくついて、それを祝福してくれているような感触。
教師になる。もう折れない。折れかけやしない。
笑顔を創りながら、大学へ向かった。
昼休憩、アレックスと紅茶を飲んだ。
飯盛「今日はありがとう。昨日の件だけど・・」
アレックス「分かってる。スマホ出して。」
言われた通り、スマホを出し、アレックスから100万円を入れてもらう。
アレックス「ところで、それは何に使うんだい?」
飯盛「あぁ、諸事情で部屋に子供が居候することになったんだ。」
アレックスは少し硬直し、後ろに倒れかけて、紅茶を勢いよく拭いた。
アレックス「子供!?きみ、彼女がいたのかい?」
飯盛「そう言うわけじゃないんだけど・・うーん、説明はまた今度!」
アレックス「は、まさか・・今上げたおかねで、子供たちを賄うきかい・・?」
飯盛「ちがーう!絶対そんなことしない!!」
飯盛は勢いよく否定した。
飯盛「その子たちに勉強を教えることになったから、その用具品を揃えるんだ。」
アレックス「Oh・・なるほどね、たとえば?」
飯盛「まず、筆記用具に、マーカーペン、それにホワイトボード・・・」
アレックス「ん?white・・教室でも作るきかい?」
アレックスの問いに、強く頷いた。
飯盛「雰囲気づくりにいいかなって。やっぱまずは環境を整えないと。」
アレックス「ねぇ、もし余ったら、どうするんだい?」
飯盛はニヤリと口角を上げて言った。
飯盛「当たり前じゃないか。生活費に回すよ。」
アレックス「ふっ・・相変わらずデリカシーないね。」
飯盛「バイトで食い繋ぐのは難しんだよ!いいだろ?」
アレックス「まぁ、いいけどね。」
飯盛「よし!今日はありがとう!ーじゃ、そろそろ時間だから!」
アレックス「オッケー。また明日。」
飯盛は嬉しそうにカフェの中をかけて行った。
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