桜side
皐月『俺隅で寝る』
桜「ダメだろ普通」
かれこれこのやり取りをどれくらいしたか…
皐月『布団1つしかないなら俺は隅で寝る』
桜「あのなぁ、気絶した奴をそのまま寝かすわけにいかねーだろ」
皐月『…、なら帰る』
桜「待て待て待て、分かった、一緒に寝ればいいだろ」
皐月『??一緒に寝たら桜の邪魔になるだろ、それはダメだ』
桜「邪魔になんねーよ!!はよ布団入れ、俺が寒い」
皐月『……ムスッ』
何でコイツが機嫌悪いんだよ!!
渋々入ってきては背中向けて布団の隅っこまで逃げる…
さっきまで光だ〜とか言ってた癖に何なんだコイツは!!
まぁ考えたって無駄だな、寝よう
皐月side
チラッと後ろを見ると桜は寝た
桜と向かい合うように体を会わせてジッと桜を見る…
寝てる…よな?
そっと右腕を桜に回してぎゅっと抱きしめた…
暖かい……、呼吸音までも聞こえる、伝わる……。
俺はまだ生きてるんだな…、ポトスで話してない事がもう1つあるってみんなに言ったら怒られてしまうだろうか…、スヤスヤ寝てる桜が愛らしくて…、この幸せがずっと続けばいいのに……。
いつかはその想いは無駄になって空気になるんだ…。
ただ、その時がきたら…誰にも涙は流させたくない…、それまで俺がちゃんとしなくちゃ…、俺が、俺自身が強くなければいけない……。誰にも悲しませたくない…。
コメント
3件
ノベルでこんな面白いストーリー初めてでめっちゃ好みです! 続き待ってます!