え!?
『えっあ!啓悟くん!?』
出てくれたみたい!!!!
慌てて耳に携帯を…と
ガシッ
『あっ!?』
かっちゃんに携帯を横取りされる。
そして…
「てめぇヘラ鳥ゴラァ!!!」
携帯ごしに思っきり怒鳴る。
『ちょっ…かっちゃん!!!』
やばいやばいやばいやばいやばい…
どうしよどうしよ…
めっちゃ焦って大量の汗が(´^ω^`;)
ケイゴ「その声…爆豪くん?
なんで爆豪くんが美姫さんの携帯を…?」
ピッ
とスピーカーにする。
『あの…これは…』
やばい。
浮気だと思われるよ!
いやいやけどかっちゃん、高校生だしそんな事はないんだけれども!?
と
『あっあの…えっと…』
言葉に詰まる。
ケイゴ「美姫さん?」
啓悟くんが問いかけた時
「…てめぇ嫁さんちゃんと見たれやァ!
悪阻で歩くんも飯食うのもまともに出来ねンだぞ!コラァ!何やってんだ!
…ほんとてめぇらは隠してばっかで…何やってんだよ!!」
グッと拳を握りしめながら、言う。
ケイゴ「あの…爆豪くん」
啓悟くんがそう言いかけた時
「てめぇが今大事なンは嫁さんの方じゃねーのかよ!!」
サァァァァァ
と、嬉しかったのか
言ってくれたのがびっくりしたのか
分からないけれど
一気に涙が溢れる。
『うっ…ふぇッ…』
堪えようとしても止まらない。
かっちゃんは続ける。
「てめぇが知らねぇ間に…ッ嫁さん倒れたり…吐きまくって…!!こちとら見てらんねぇんだよ!
さっさと居場所吐いてちゃんと見たれやァ!」
電話越しの啓悟くんは無言だ。
そうだよね____
忙しいし、、
啓悟くんだって大変な状況なんだから____
『かっちゃん…もうッ…迷惑だから…』
そう言って電話をとろうとするも
「るっせぇ!」
と怒鳴られる。
と
ケイゴ「美姫さん…泣いてます?」
『泣いてないよッ…グスン』
堪えながら答える。
ケイゴ「嘘つきですね…」
『嘘じゃ…ッ…ない』
ケイゴ「美姫さん…ほんとに…
ほんとにごめんなさい…
近くにいてあげるのは俺の役目なのに…」
うっ…うぇ…
涙を堪えてたからか気分が悪くなって
また吐きそうになる。
『うっ…』
「ッ!バカてめぇ!ここで吐くな!!」
ケイゴ「ちょっ!美姫さん!?」
やばい。
かっちゃんは慌てて自分の服を脱ぐ。
「これに吐け!」
もう吐くのは止められず、
『う…ヴぇ…』
吐いてしまった。
電話越しに
ケイゴ「美姫さん!?美姫…さん!大丈夫ですか!?」
と小さく声が聞こえる。
意識は朦朧だ。
っはぁ…はぁ…
吐きすぎて喉が熱い、というか痛い
「ッ…大丈夫じゃねーだろまじで…」
かっちゃんはそう呟いて私の背中を摩ってくれる。
『ッ…ヴ…』
まだ…
気持ち悪い。
と
「ホークスてめぇ!嫁さんがこんなしんどいにてめぇは!何やってんだァ!!」
そう怒鳴った時だった。
ピー!ピー!ピー!ピー!ピー!ピー!
電話越しに大きな警報音。
「あ゛?」
え、、なんの音?
ケイゴ「は…!?これは…!?
ジーニストさん!!早く緑谷くんのところ向かって!!!」
電話は切り忘れているのだろうか。
ジーニスト「わかった!捕まっていろよ!!」
エンデヴァー「デクになにかあったか!?!?」
キキィィィィ
電話越しに車のドリフト音と、
警報音が響く。
「何が起こってんだ…?」
かっちゃんと私は電話越しに音を聞く…。
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