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次の日、朝早くに学校に行った誠は既にクラスにいためぐみに詰め寄った。
「なあ、勝原お前相撲やってんの?」
「え、な、なんのことよ?」
明らかに動揺している、やはり経験者か。
「とぼけんなよ、昨日塾帰りにお前が相撲の稽古してるとこ見たんだぞ!」
「え、、見てたの?」
まさか、見られていたなんて。あんなの見られたら人生がめちゃくちゃになっちゃう。
「おう、悪いか」
「….」
「な、なんだよ」
「絶対に言わないでね」
「え、言っちゃダメなのか?」
「絶対だめ!!」
「わ、わかったよ….」
「絶対に、ダメだからね….」
「わかったって、誰にも言わねぇよ」
やはり本当だったのだ。誠はめぐみの意外な一面に心を打たれた。
しかし、そうなると気になることがもうひとつある。
「なら勝原」
「なに?」
「じゃあなんで隠してる、一昨日だってちゃんと私は他の習い事があるから無理ですって」
「それは….」
「柔道、できないんだろ?あっ、」
気づいた時には遅かった、そうだ、彼女は確か一昨日柔道部の連中を投げ飛ばしたって言ってたじゃないか。
「実は、、」
「あ、ああ、ごめんな、俺….」
「柔道はできるの、初段持ってるし」
「あ、うん、知ってt、へ?!」
「私、小さい頃から色んな習い事してきたから、、」
誠は空いた口がふさがらなかった。柔道初段?色んな習い事してた?勝原が?
「ち、ちなみに柔道の他に、何習ってたんだ?」
「えっと、柔道と空手と相撲と剣道、あとバレーとサッカーとダンスと塾かな」
「は、はあ?」
文句のつけようがない、柔道だけじゃなかったなんて….
「だ、だから、なんで隠してた」
「いや、あまりこういうのひけらかすのはどうかなって」
「俺らには言えばよかったじゃんか」
「なかなか言い出せなかったの、ごめんね」
「そうか、、いや、いいんだよ、昨日柔道部の人達から聞いたんだ。勝原が全日本4位の人間を一本背負いしたって」
「え、あの人そんな強い人だったの?!」
「知らなかった、、」
「まあ、柔道初段でもあればそんくらいの相手余裕だよな笑」
「….」
「….」
「とにかく、絶対に秘密ね!」
「あ、あぁ」
そういうとめぐみはトイレへと駆け込んで行った。