テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
⚠︎虐
主人公 永倉 類 高校生
(ながくら るい)
「なんだ!この飯は!?」
あぁ、まただ。また始まった。
「ごめんなさいっ!」
部屋中に罵倒や泣き声が響き渡る
「お前は本当無能だなぁ!」
ボコッ
骨が折れるような痛々しい音がなる
怖い。
怖いとしか感じれなかった。
逃げたい。
「ちっ 」
と言い父は部屋に戻った。
数年後
僕は高校生になった。
5歳年下の弟が出来た。
弟の名前は涼だ。
家庭は良好になった。
もうあの罵倒や泣き声も聞くこともないし
お母さんがボロボロになり謝る姿も見ることも無くなった。
「涼ちゃん〜?ご飯よぉ?」
「はぁーい」
「お、お母さん僕のご飯は?」
「知らないわよ。そこらへんの雑草でも食っておけば?」
「…」
「おぉ!今日もお母さんのご飯は美味しそうだな!」
「類!お前邪魔だ。避けろ」
両親は僕に、愛想尽かした
いや?元々愛されていなかったんだ。
だから僕は親に愛されるために頑張った。
「お母さん!見てテストで100点!」
「へぇーで?」
「え…?」
「取って当たり前よ、そんなこといちいち報告してこないで?鬱陶しいから」
ある日弟が留守番中、本棚に頭を打ってゲガをした。
打ちどころが悪かったらしく
弟は帰らぬ人となった
僕は見ていた。
その姿を
母は大泣きし
「なんで!なんで!」
父は
「……」
終始黙っていた。
お通夜が開かれた。
そこで僕は親に言った
涼が頭を打った原因は僕だ。
親は二人ともびっくりしていた。
そして数秒後
二人とも怯えた表情で僕を見ていた
あぁ、悲しいな
僕も君らの子供と言いのに、そんな顔で実の子のことを見るのかい?
さぁ?邪魔者は居なくなった。
今度こそ
愛されるのは僕だ。
コメント
3件
うわっ……読み終わってしばらく動けなかった……😨 一見優しい語り口なのに、めちゃくちゃ胸に刺さる……!「愛されるために頑張った」ってとこがもう切なすぎて、でも最後の「邪魔者は居なくなった」からの台詞で全部ひっくり返された…… 家族の愛ってタイトルがもう皮肉すぎるよ……ゆず湯👓さんの文体、一瞬も目が離せなくて鳥肌やばかったです💦続き絶対読みます……!