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運命オブメモリー

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運命オブメモリー

1 - 第1話 運命を見通す人

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2022年08月04日

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何度も言われる。

「未来は変えれる」と。

でも僕はそう思わない。

どう抗っても未来は必ず決まっている。

運命は変えられない、そして変えられないまま時間は過ぎていく。

とても奇妙な物だとは思わないかい?

例えば、僕が今から屋上に登るなんて誰も想像出来なかっただろう。

僕が自殺しようとしている事も誰も知ることは出来ない。

「ねぇ!そこで何してんの!」

ははっこうやって引き止められる運命も、誰も知ることは無い。

「へへ、ちょっと天気が良いから来ただけだよ。」

この子はこう言った。

「自殺しうとしてたの。私は知ってるよ」

「ちがうってば」

少し下を向く

「まぁ!そんな事ないと思うけど笑」

もしかしたら彼女は運命を見ることが出来るのかもしれない。

しかしそれは先の話である。


〈放課後〉

「ね!キミ!」

呼ばれた。そう僕の事である。

「ちょっとお店行こ!」

そう言われたものの、やはり女子には慣れていないため乗り気では無いようだ。

「大丈夫!ゲームセンターだよ」

ゲーム好きの彼女が行く店とはゲームセンターの事である

「う、うん。行こ」

何時ものように道を歩いていた。何事も無いと思っていた。

「避けてッ……」

トラックだった。

1秒も無かったに思う。そう、その時、その瞬間、僕は死んだと思った。

でも僕の目の前に居たのは

彼女だった。

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