テラーノベル
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3話ごー!
「あと10分で出るよー!」
大介ママの声がリビングに響いた瞬間、家の中が一気にざわついた。
「え、もう!?」
**たつや**がゲーム機を抱えたまま固まる。
「まだセーブしてないんだけど!」
「してから起きなかったのが悪い」
「俺、プロテイン飲んだっけ?」
**ひかる**は冷蔵庫を開けては閉め、開けては閉め。
「さっき飲んだでしょ」
**りょうへい**が呆れ気味に言う。
「しかも二杯」
「そうだっけ?」
「そう」
この二人、朝はだいたいこの会話。
「ネクタイどこ!?」
高校生の**たつや**が今度は制服を抱えて叫ぶ。
「ソファの下」
「なんで分かるの!?」
「昨日そこに投げてた」
記憶力、無駄にいい。
「ラウール、上着!」
「はーい!」
高身長の**ラウール**は、ドアの上に引っかけてあった上着を難なく取る。
「背高いと便利だね」
「うん!」
「こうじ、ランドセル」
「……あれ?」
一瞬で空気が止まる。
「え、どこ?」
「さっきまであったのに……」
こうじの目が、だんだん潤んでくる。
「大丈夫、大丈夫」
大介ママがすぐしゃがむ。
「昨日どこ置いた?」
「……写真、とって……そのあと……」
「玄関!」
**りょうへい**が即答。
「靴箱の上」
当たり。
「よかったぁ……」
こうじはぎゅっとランドセルを抱きしめる。
その横で、双子は――
「りょうた、ぼうし!」
「しょうた、シナモ!」
二人とも全然別方向に走っている。
「ちがうちがう!」
大介ママが二人をまとめて捕まえる。
「りょうたは赤、しょうたは青!」
「はーい!」
「シナモー!」
最後に、玄関で靴を履く**れんパパ**が立ち上がる。
「……あ」
「なに」
「財布、忘れた」
全員、無言。
「……取りに行って」
「うん」
走るれん。
「はい、いってきますの準備!」
大介ママの号令で、玄関に並ぶ子どもたち。
「いってきます!」
「気をつけてね!」
「忘れ物ない!?」
「たぶん!」
バタバタと音を立てて、家族が外に出ていく。
ドアが閉まったあと、大介ママは小さく笑った。
「……毎日、嵐だな」
でも、その顔はどこか嬉しそうだった。
💬👍️よろしく!
コメント
13件
面白いw あと、シナちゃん専用部屋つくってもいい?あとしなちゃんだけで、、、 いいなら好きな画像?とか言ってもらっていい?

バタバタな朝だァ笑笑