※ちょっと病み要素有
※地雷ある人は気を付けてねん
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zm side
knとshaと一緒に同盟国のとこで観光してた時
kn「 zm……また次の店行くんか…? 」
zm「 え?勿論行けるやろ? 」
sha「 いや無理無理…しぬ… 」
zm「 ちぇー 」
狂犬共(笑)と同盟国の有名な店でいっぱい食い終わった後、
町中を歩いていたら突然炎が燃え盛る光景が目に映った
kn「 …は、? 」
sha「 ちょ、やばいって?! 」
zm「 …… 」
人々の悲鳴や叫び声、嘆く姿が目に焼き付き息が詰まる
何も罪の無い人達が苦しみもがく姿はいつも戦争をしている軍側の人間でも笑えない
というか笑う方が可笑しい心無いやん()
kn「 ッ、 」
そう一人で漫才をしていたらknが一人で何処かへ走っていった
sha「 ちょ、kn?! 」
zm「 おい!!! 」
慌てて俺とshaも彼奴の後ろを追いかける
炎はこの国の人たちに任せておく……のはあれだが、ここの国の問題でもある
とりあえずあの迷子のチワワを追いかけなければ()
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kn side
kn「 ッ……おい、!! 」
黒い服の上に黒のフードマントを身につける男に声を掛ける
だが何度話しかけようとしても虚空を眺めている様子でこちらには気付いてない模様
相手の方に近づき、再度声を荒げて話しかける
kn「 おいッ! 」
??「 ? 」
そいつはこちらの声に気づいたのか、振り返る。
顔はフードで目元まで隠されており、口元しか見えないが声的に誰かが分かった
なぁ、と話しかけようとすると向こうが話しかけに来た
??「 …誰? 」
kn「 ッ… 」
俺のことを知らなかった。いや、忘れている
そりゃあそうだ、久しぶりに会ったのだから。これでも半年ぶりだ
元気にしてる様子を見て少し心が和らいだが、その安心もすぐに暗闇へ消えていった
??「 …用が無かったら帰るわ 」
そう言われ、一瞬息が詰まった
だけど此処で引き止めなければ二度と会えない気がした
kn「 おいッ!!!” tn ”!!! 」
tn「 ッ……は、? 」
そう声をかけた瞬間、こちらと目があったような気がした
さっきまで顔を見ないようにしてたんかな
昔は冷静でよく怒っていて怖がられていたが案外優しくて仲間思いで、主に忠実で…
俺等が頼るほど親しみやすかった、温かい感じがあったtnが今は弱々しく見えて怖がっている様子に見えた
まるでお化けを見た幼い子のような、そんな感じがした
tn「 …こ、……kn… 」
俺に怖がっている様子やけど、ごめんな
お前と会えるんがこれっきりになりそうで、今関わらんとお前が暗闇に消えていきそうなんよ
もう、誰かに捨てられたくない
いや……、捨てられるんじゃない。大切な誰かを失くしたくない
あんな醜い両親よりお前が、お前らが居なくなることが嫌や
kn「 …tn、あのs((( tn 「 気安く話しかけんな 」
冷たく返されて俺は一瞬息を忘れた
また離れていくんか?俺の元から誰かが───────そんな恐怖心が空っぽの心を埋め尽くした
kn「 …ッ 」
でも、俺は諦めたくない
お前が何故そんなに怖がるのか、拒絶しようとしているのかが知りたい
そして、お前に頼ってきた分の恩を全て返したい。寄り添えることしか出来ないけど、それでもお前に
zm「 kn!!!……と…tn、? 」
sha「 え、tn…? 」
俺が置いてきた彼奴等が来た
え、あー…俺彼奴等バリバリ忘れて置いてってたわ、後で謝っとこ
てかそれよりもtnと話さなッ…
sha「 あ、あのさtn!! 」
tn「 …ッ、 」
shaが話しかけようとするとtnは俺等がいる方とは別の方向を向いて走り出す
やばい、このままやったらまた会えんくなる
そんな恐怖心が再度襲いかかってきて足が思うように動かなかった
このままじゃ、また失くなるんか
zm「 tn、!!! 」
そう思ってた時、zmが飛び出してtnの腕を掴んだ
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zm side
zm「 はぁッ… 」
離れたくない、そんな俺の我儘でこいつを引き止めてしまった
悲しみと苦しみに囚われ続ける我らが書記長を
ちゃんと話そう、
そう思って彼奴の顔を見た時、俺は息を呑んだ
zm「 ……と、tnッ…? 」
zm「 お前…その顔… 」
tn「 嗚呼 」
黒色を身体に身に着けた彼奴の顔面には青紫色になった打撲後や火傷の後、
それに加え手当しているような痕跡があった
髪もボサボサになっていて少し伸びている
真っ赤な炎のように燃え盛る赤い瞳は黒く濁っており、血の色みたいになっていた
まるで、tnがtnじゃなくなったようなそんな喪失感に思わず手の力が抜ける
拒絶してはいけないのに、本能が信じたくないと感じてしまう
信じたくなかった、受け入れたくなかった、全てを諦めた仲間が居るという真実を。
その手の力が抜けた隙を突かれて手を振りほどかれ、tnは走っていった
俺等から離れるよう、俺等を拒絶するように。
足は何故か動かなかった、動かそうと頑張っても思うように動かなくて
力が抜けた衝動でペタンと地面に座り込んでしまった
俺は、彼奴が感じていた程ではない軽い絶望に呑まれていた
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sha side
sha「 ……行ってもうたな… 」
kn「 せや、な… 」
sha「 …zm、大丈夫か? 」
zm「 … 」
彼奴の顔を見たであろうzmの表情は絶望に染まっていて思わず手が震えた
俺とknはギリギリ見えなかったが、寂しがり屋なこいつの表情を見るに相当やばかったのだろう
フードで隠そうとするほどだもんな…
sha「 …zm、帰るd((( zm 「 なぁ、 」
zm「 …俺はどうしたら良かったん? 」
その一言を聞いた途端、背中に寒気が走った。
恐怖も何も無いのに、何故か分からなかった
zm「 彼奴の、顔面と表情を見てさ 」
zm「 俺、仲間なのに思わず拒絶してもうてん 」
zmの言葉の重みがこちらまで伝わってきて思わず心が潰れそうになった
今までこいつのこんな姿を見たこと無い、一度これより軽い方だが…そんなのを見たことはあるけどな
zm「 俺、彼奴と話し合おうって思ってん 」
zm「 でも、何故か怖なってもうて、息も苦しくて、どうすればええんか分からん 」
zm「 なぁ、どうやったら俺らは彼奴の重い痛みや苦しみを降ろすことが出来るん? 」
zm「 俺は、どうしたら彼奴の苦しみを軽くすることが出来たんやろ 」
だんだん声が小さくなり、zmは涙を流し始めた
自分達が彼奴の抱えているものを気付かなかったという責任と
tnが拒絶するという現実に耐えきれなかったんやろうなと俺は思った
でも、自然と悲しみや涙が出なかった。
心が無いとかではない、確実にknより心はあるやろ俺
隣に居るknに視線を向けると、苦しそうな表情を浮かべていた
あぁ、お前らはほんまに身内に甘いし優しいな
それしか思考に無かった
sha「 とりあえず、戻ろうや 」
その一言でknとzmは立ち上がり、空気は冷たいまま我々国へ戻った
コメント
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神です꒰ঌ(っ˘꒳˘c)໒꒱神〜!
d( ̄  ̄) やっぱ主さん良いっすわ