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「さっきはだいぶカッコつけたけど、実はかなり強がってるんだ」


玲伊さんは声を落として、耳元に囁いた。

「本音を言えばね、1秒でも早く優紀が欲しい」


その言葉に、わたしはちょっと身をこわばらせたけれど、ちゃんと答えた。


「ん、平気です。……」

たぶん、と小さく付け加えると彼は困ったような声を出した。


「ああ、もう、なんで、いちいちそんなに可愛いんだよ、優紀は」


彼は指先でわたしの顎を捉えた。

わたしが目を閉じると、唇が重なってきた。


「少しだけ、口、開けて」

と言われ、ぎゅっと結んでいた唇の力を抜いてほどくと、すぐに彼の舌が入り込んできた。



はじめは唇のあたりで行き来を繰り返していた舌先が、徐々に深く入り込んでくる。


「ん……あっ」

口蓋を余さずになぞられたときは、たまらずに小さく声をこぼした。


そのうち、彼の唇は首筋に降りてきて、同時にしなやかで長い指はブラジャーの上からわたしの胸を弄りだす。



「や、あん……」


たまらず声を漏らすと「気持ち……いい?」と囁かれ、とても言葉を返すことはできずに、わたしはかすかに首を縦に振る。


彼はブラジャーを取り去り、直接、敏感な尖端を捉え、やわやわと弱い力でさすられる。



「あん、だ……め、玲伊さ……ん、やっ」


でも、もちろん、やめてくれない。

それどころか、もう片方の胸には唇を寄せ、舌先で弄びはじめた。


湿った生温かい初めての感触に、わたしは身をこわばらせた。


彼はそのまま、片方の手を下に滑らせてゆく。

脚を開かせようと力を加える彼の手に抵抗して、わたしはぎゅっと閉じようとする。


でも、玲伊さんはやっぱり許してくれない。


内腿を這う手は、いとも簡単にわたしの中心に到達してしまう。


「あ、あアっ……や、あ、やめて」

玲伊さんは首を少しあげて、それからくぐもった声で釘をさしてくる。


「さっき言ったよ。もうやめてあげられないって」


ショートパンツの裾を割って、ショーツの上から狭間に沿って指を這わされ、わたしはびくっと体を震わせてしまう。


「れ、玲伊さ……ん」


とうとう、ショートパンツとショーツも脚から抜かれた。

もう、言葉にならない。


彼の指先は優しいけれど、容赦のない動きで、わたしの体の一番密やかな場所を探索し続けていく。


そして、淫らな水音を立てられ、思わず耳を塞ぎたくなった。


「ああ、ちゃんと感じてるんだね、優紀、可愛い俺の優紀」


狭間を指で割られ、同時に自分でも、その存在を知らなかった敏感なところもそっとさすられ、もう自分の体がどろどろに溶けだしてしまうのではないかと思ってしまうほどの快楽に喘ぎ続けた。


「いや……い……やぁ」

恥ずかしくて手で顔を隠すと、すぐに外されてしまう。


「隠さないで。優紀の感じてる顔が見たいから」


わたしはもう、どうしたらいいかわからず、ただイヤイヤをするように、顔を振った。


そのあとも、玲伊さんは性急に事を進めようとはせず、指や唇でじっくり愛撫を続けた。


「あ、ああァ……や、変、体が変……れ……いさん、や、やめて」


「大丈夫。怖くないから。そのまま何も考えずにその波に身を預けてごらん」

耳元でそう囁かれ、耳たぶを甘噛みされながら、彼の指の動きは激しさを増してゆく。


玲伊さんの動きをとどめようと彼の肩を手で掴もうとしたけれど、どうしても止めることはできなかった。


「あ、ああっ……!」

そうして生まれてはじめて、わたしは高みから墜落する感覚を味わった。


「はあ、はっ……ふァン」

ドクンドクンと体の奥が疼いている。

頭がぼうっとして、体中の力が抜けていく。


「優紀……」


彼は自身に覆いをつけ、わたしの脚を開かせて、すでに濡れそぼっている狭間に体を進めてきた。


「玲伊……さん」

「ああ、優……紀……やっと……俺のものに……」



まったく平気だったかと言えば、嘘になる。

でも、なにより感じたのは、抱きしめられているのとは、まるでレベルの違う一体感だった。





もつれた心、ほどいてあげる~カリスマ美容師御曹司の甘美な溺愛レッスン

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