テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
本当に唐突だった。
仕事帰りの奏斗を玄関でお迎えしたんだけど、ただいまもないまま発せられた言葉。
🍷「お弁当作って欲しい!」
🌸「………、お、か、え、り」
🍷「ただいま!」
一旦ただいまを言わせて、もう一度さっきの言葉を噛み砕こうとしてみる。
今までお弁当作る事必要がなかったし、作ろうと思った事もない。
…やっぱり訳がわからん。
🌸「何で弁当?」
🍷「今日1人で飯だったんだけどさ、何食べようか迷って。どうせなら🌸の作ってくれたの食べたいな〜って思ったんだよね」
🌸「結論が弁当だったわけですか」
🍷「そう!ねー作って〜」
私の作ったものが食べたいと言われるのは正直嬉しい。
でも実はお弁当ってちゃんと作った事ないんだよね。
なのでそもそも弁当箱を用意するところから始めなければならない。
色々と思考を巡らせている私にまとわりつきながら、奏斗は入れて欲しいおかずを上げ連ねていた。
楽しそうなとこ悪いけど、まだ作るとは言ってないよ?
🍷「オムライスもいいな…」
🌸「絶対きれいに作れない」
🍷「そんな完璧じゃなくていいから」
🌸「作らんけどな」
🍷「!!!!」
オムライス弁当を。
…とは言わなかったから、弁当自体を作らないと受け取った表情は思ったよりショックを受けている。
かわいいなぁ。
思わず笑みが溢れる。
めいっぱい腕を伸ばして漸く届く奏斗のふわふわな髪を、くしゃくしゃ撫で回す。
🌸「買ってこなきゃならないものもあるし、次のお休みの日は買い出し連れてってね?」
🍷「…作ってくれる?」
🌸「たまにならいいよ」
🍷「じゃあどこでも連れてく…」
私の肩に頭を埋めるように抱きしめられたから、そのまま両手で更に髪をくしゃくしゃにしてやった。
せっかくおねだりされたので頑張ってお弁当作ります。
* ┈ ┈ ┈ ┈ ┈ ┈ * ┈ ┈ ┈ ┈ ┈ ┈ *
爆弾おにぎり作ってみたい