赤愛され
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続き
桃)おぉ~、すげぇ…!
最上階のボスの部屋に行くために俺はいまさっき勧誘した桃を連れてエレベーターに乗っている
ガラス張りのエレベーターなので、外の景色がよく見える
桃は小さい子のように窓に手をついて興奮気味に外の景色を見て楽しんでいる
しばらくすると最上階に着き、1人先に進むと急いで俺の後を着いてきた
彼は周りをきょろきょろ見渡していて、恐怖心よりも好奇心の方が勝っているように見えた
赤)もし、ボスが駄目って言ったらすぐにお前は殺されるよ
なんて脅かしてみた、が
桃)でも赤がなんとかしてくれるでしょ?
そう言ってへへっ、と笑う姿に少しドキッとして目を逸らした
赤)頭の中お花畑かよ、
目的の部屋に着き、ノックを3回
大きな扉を勢いよく開けて中に入る
紫)おかえり、赤くん
小さなテーブルにお菓子やいちごみるくが用意されており、今すぐにでもソファに寝転びたい気持ちを抑える
紫)そいつは…?
赤)見られたから、拾った
紫)まぁた見られたの…笑
ほんとに気をつけるんだよ赤くん
赤)はいはい、
んで、こいつマフィアに入れてもいい?
少し考えるような素振りを見せて、やはり予想通りの答えが返ってきた
紫)いいよ、ようこそマフィアへ、にこっ
俺はつまんない、という風に目を細め
桃は目を見開いて驚いていた
桃)ぇ、っ、いいんですか…?
紫)うん、もちろん
君名前は?
桃)桃です、赤とは同じクラスで…
紫)そうなんだ、お友達かな?
赤)違う
桃)え、
そんな俺たちの会話を紫ーくんは笑って聞いていて
そっと桃くんの肩を叩く
紫)あははっ、そっかそっか
改めて、よろしくね桃くん
桃)よろしくお願いします
挨拶が終わり、俺はソファに腰掛けお菓子を食べようと手を伸ばした
赤)んまっ、
今日のお菓子も美味しい、仕事終わりのお菓子は格別なのだ
もう1つ手に取ろうとした時、後ろから奴が顔を覗かせてきた
桃)俺にもちょうだい
鼻先が触れるくらい顔を近づけてきた彼を少し押してお菓子を遠ざける
そして睨みつけるように、彼に言い放つ
赤)は?嫌だね
てかお前今日から入ったんだったら、俺に敬語使えよ
足を組んで偉そうな態度をとってみせる
奥にいる紫ーくんが溜息をついて見ている一方で
桃は呆れたように言う
桃)同い年じゃんか
赤)はぁ?俺はここの中では上司っていう立ち位置になるの
だから敬語使え、新人
桃)お菓子…ください
赤)やだね
紫)こ~ら?お菓子分けてあげなさい
ごめんね、桃くん
桃)いえいえ、全然…笑
紫)そうだ、他にも仲間がいるんだよね
赤くん案内してきてあげて
赤)え~!俺お菓子食べて…!
紫)赤くん
赤)…はい
ボスの圧に負けて、俺は桃を連れて部屋を出た
コメント
5件
続きありがとうございます🫶🏻️💞 「同い年じゃん」って冷静に言う桃くん好き.笑笑 テストお疲れ様です.ᐟ.ᐟ
続きだ〜!!✨ 紫さんのお母さん感好きです笑 テストお疲れ様です!🙌🏻🎉✨
紫 〜 くんの ボス感 が たまらないです ⋯ 🫠💜お菓子 食べてる 赤くんも お菓子が 欲しい 桃くんも 可愛い ⋯ 笑 結局は ボスの 圧に 負けちゃうのも 可愛いです 🫶🏻️😖💓