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神様ってどこにいるんだろ

















神様は世界に嘘つきなんだ


















何か自分が人のために






















良いことをしても






















自分には何もいいことがない

















人によっては
















人のために

















自分が何かできたっていう
















事実だけで十分とか




















俺には理解できねぇなぁ…























自分の明日未来を作るのに



















神様って必要なのかな















































“空と宇宙のはざまで”



































いつからだろう













明日が来ることに














恐怖を覚えたのは













朝が来るたび













身を震わせる













爆豪勝己として













大爆殺神ダイナマイトとして













時にはかっちゃんとして













生きている自分に













怖くなる













勝)全部テメェのせいだよ…ッ、、、













俺の幼馴染は













中学3年の頃に病気になった













病院に入院して













もう8年が過ぎる













8年。













8年なんて一瞬なもんだ













だけど、













20歳からしての8年と













15歳からの8年では













大きく異なる













友達関係













生活から将来













「病気」って名の一つの災いで













あいつの人生は変わることになる














































ガラガラ…



















勝)見舞い来てやった…













出久は寝てた













いや、起きないんだ













中3のあの日から













こいつは一度も瞼を開かない












ガキの頃













寝たふりをして













遊んでた事を思い出した













これも、、、













出久のおふざけだよきっと













そう、、、、













中3の卒業式前日













俺はこいつと喧嘩したんだ













それから













それから、、、、、、、、、













こいつのおふざけが8年間続いてる






















引)あ、勝己くん、、、






















見舞いに来てやってんのに













テメェは返事しねぇで













母親の方が返答する













人見知りのガキかよっての、、笑






















勝)今日は…これ、、






















前日ちょっとした用事で













沖縄に行ったんだ













中学最後の修学旅行、













俺らは沖縄に行った













出久ったら、笑













最初の店で













色々買いすぎて













自分が本当に欲しかったもの













買えねぇで













帰りのバスぐずってたっけな…、笑













オールマイトの沖縄限定グッズ













たまたま見つけたから













一式買ってきた













だらもう、













おふざけはやめろ…
























引)いつもありがとうね…






















俺の顔を見るたび













出久の母は













顔を歪ませる













俺だって泣きたいっての…













1日5回の注射













右腕に繋がれた点滴













左手は点滴のし過ぎで











使えなくなった血管がたくさん













手首のとこボコボコになっちまって













右手もそれに近い状態













このまんまほっといたら













こいつが目覚めた時、













身体中痛くって













体も鈍ってて大変っつーのも













医者は分からねぇんか…













ここにきてやった時は













首から指の先まで













ほぐしてやんだ













そん時













酸素マスクが邪魔くせぇ…













テメェのノートに書いてあった













コスチュームの図には













こんなもん酸素マスク描いてなかっただろ…













寝返りもしねぇで













ずっと仰向け













神様は盲目なんか…?













どれだけ俺がこいつに













何をしてやっても













持ってきてやっても













おふざけ寝たふりは続くんだ













勝)なぁ…、、、、













勝)…、、なぁ、ッ、、、













窓際に













置いてある花瓶の水と












花を差し替えた






















勝)もう春だぜ…












勝)いい加減冬眠はやめにしろや…、っ、、












勝)…ッ、、ねぼすけ、、がぁ、ッ、、、






























ーーーー出久の体もほぐし終わったし













そろそろおいとまだな…













その時ふっと目に入ってきたのは












サイドテーブルに置いてある













俺が見舞いで持ってきた未開封の品々













なんだか切なくなる













帰るか…

















勝)…じゃあ、俺はこれで…

















グッズも置いたし、













花も差し替えた













出久の母にも挨拶した













あとはここにいてもしょうがねぇ













勝)おふざけ…まだ続くんだな…ボソッ













俺がドアに手をかけた瞬間




















引)ちょっとまって、勝己くん…













引)これ…















出久の母の両手に包まれている













小さな箱を俺に見せてきた













箱の蓋には













「かっちゃんへ」













と書かれていた













引)これ、「かっちゃん」って













引)勝己くんのことだよね…きっと



















懐かしいなぁ…













そう呼んでくれったやつなんて













出久くらいしかいねぇ…




















引)これね、出久の部屋で見つけたんだ













引)私は中身、見る勇気も権利もなかったから













引)…大切な幼馴染に渡そうとおもって













俺が近づいて













差し出した両手に













そっと乗せてくれた













俺はそれを握って













何も言わず、病室を出た





















勝)…、、ッ、、23にもなって、、ッ、、



















…くそダセェ













目尻のところに
















生ぬるい水の感触を覚えた













神様、ここに居るなら













さっさと舞い降りてこい













くたばるギリまでぶん殴って













出久の気分味合わせてやっから…、、、




















何をしたって













何を…、、、、、













、、しても…ッ、、













変わらねぇ…









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