乱太です
地雷の人は逃げて下さい
乱歩side
最近太宰を見てふと思う
彼奴の仮面が崩れて始めてないか?って
彼奴の仮面がいつも少しひび割れて居るのは分かる
けどそれは僕にだけ分かる事で
他の社員等は分からない
だからそれ位は良いんだけど
最近は皆でもよく観察すれば分かるくらいには崩れて来てる
「太宰ー!」
「何でしょう?」
「散歩しない?」
「すみません国木田君に仕事しろって言われてまして」
はぐらかされた
多分バレたな
「お前はいつも仕事しないだろ」
「そうですかね」
「太宰」
僕に気付かれた時点でもうアウトなんだと言う意味を込めて彼奴の名前を呼ぶ
「っ、、、」
恐れて居るのが見て取れる
「太宰行こう」
「そう、ですね」
出来る限り優しく声を掛ける
彼奴がどう判断したのかは分からない
けど如何か恐れないで欲しい
そう思い乍ら言う
「太宰は何で”こっち”に来たの?」
太宰side
「太宰は何で”こっち”に来たの?」
意地悪な人
心底そう思う
貴方なら分かるでしょう?
私がそう言ったら
「お前の口から聞きたい」
何て言われた
私自身最近自分が可笑しくなって来て居るのは何となく分かって居た
私が私で無くなって来て居るそんな事自分が1番分かって居たさ
でも怖くて誰にも言えなかった
皆が私の事を信頼してくれて居る其れは幾度ない行動や発言で読み取れた
だから余計に怖いんだ
「友人からの遺言、ですかね」
上手く笑えたか分からない
だって友人からの遺言だなんて言ったらあの頃の記憶が蘇ってしまうから
彼奴がこっちに来た理由は分かって居る
でも彼奴に言って貰わないと意味が無いんだ
彼奴が未だ正気を保てて居るのか確認しないといけなかったから
「太宰はさ、、、こっちに向いてないなぁって思った時はある?」
「ありますよ」
毎日思ってます
其れを聞いて何でもっと早く声を掛けてやれなかったんだって
無力さだけが残った
「太宰、無理にこっちに成ろうとしなくても良いんだよ」
「っ其れだったら!」
「分かってる、彼の遺言を守れないんだもんね」
「でもね、太宰」
「彼の遺言はそう言う意味じゃ無いと思うよ」
「、、、」
「彼はお前の幸せを1番に考えた筈だ」
「その結果出て来た答え其れが」
_______君へ言った遺言だった
「もっと時間があれば彼はお前に誤解を残さず逝けた筈だ」
「でもその時間を神様は奪った」
「神様何て居ないだろうが今は責任を其奴に負わせる」
「お前は考え過ぎてしまった答え何か無い其の問題について」
「だのにお前は真の答えを出してしまった」
「其処からだね」
「お前の仮面が、いやお前自身が崩れて来たのは」
「太宰、覚えておけ」
「此の世界に向いてる向いてない何て無いよ」
「此れはお前が1番知っている筈だ」
「鏡花が人を殺す側から人を救う側になった様に」
「国木田が教師から人を救う側になった様に」
「人は変われるよ太宰」
「此れに例外何て無い」
「言ってる意味が分かるな?」
「お前も人を救う側になれるって事だよ」
「て云うかもうなってる」
「本当、ですか?」
「うん!お前に救われた人は沢山居るよ!」
(お前に救われた中に僕も入ってるんだよ太宰)
「名探偵のお墨付きですか、頼もしいですね」
(まぁ分かんないだろうけど)
「太宰後でお菓子買ってね」
「ふふっ勿論ですよ乱歩さん」
(お前は唯一の人間なんだ壊すわけないだろ)
(そして絶対壊させない)
(フョードル・ドストエフスキー、今後奴は此奴と関わるだろうが、、、)
(太宰は絶対渡させない)
(そしてお前を1人だけに戦わせない)
「?乱歩さん」
「なんでもない」
「さっ行こうか」
「はい!」
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