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この世で一番どのキャラが好き?とか聞かれたら全然鬼滅キッズなんで錆兎と杏寿郎って答えるんですけど、めっちゃ今冴潔描きたいんで描きます。本編まで行くまでの道のりめっちゃ適当すぎるンゴ
何ifかっていうと、サッカー一緒なんすけど、幼馴染ありきたりですね。
今回プロローグやね。時系列とかクオリティ低すぎるんるんだけど、楽しんでほしいンゴ
次回本編突入!
あと、いい題名あったら教えていただきたい
「やだ!俺はよいちと一緒に日本に残る!」
目の前で、珍しく駄々をこねる少年がいる。いつもはクールなのに、今日はすごく泣き虫な俺の幼馴染…
「離せッ!こんの…!」
少年は必死に手から逃れようと踠く。
だけど、そのまま引きずられてゲートの奥へと消えてしまう
「あっ!おいッ!!チッ…くっそ…おいよいちッ!!待ってろよ!俺絶対帰るから!」
そうやって言葉を残して。
そんな別れを告げてから、俺も海外へと引っ越すことになって、結局逢えず終い
幼馴染の影響で始めたサッカーに没頭するようになって、現地のサッカーチームへと入るようになる。
そこでの出会いは中々刺激的なものだった。
最初は、アジア人、ジャパニーズ、チビ、自国へ帰れなど差別用語を浴びせられた。
心が折れそうだった。だけど、そんな時はいつも幼馴染の言葉を思い出した。
「見下してくる奴がいるなら、力でねじ伏せればいい。それが、俺の戦い方だ。」
そんな強い幼馴染はいつだって、どこに居たって助けてくれた。
昔はもちろん、そばに居ないいつだって変わらずに…
最初は、体格差で変えられなかったサッカーも、次第に小ささを活かして戦えるようになった。
すばしっこくて視界に捉えにくい…
風の抵抗を受けにくいこの体は、アイツらたちには新鮮だったらしい。そうやって自分を確立して来た。
少し大きくなって、12歳の頃、たまにベンチで見かけていた爺さんが、休憩時間に話しかけてきた。
フットボールの更なる世界へ足を踏み入れないか…と。
最初は言っている意味が分からなかった。
だけど、その言葉が妙に気になってしまった。
そうやって、俺は両親の元を離れて、ドイツへとやってきた。
正直大きな決断だった。
でも、俺はその爺さんについて行ったことを後悔しなかった。
爺さんに連れられてきたドイツ…バスタード・ミュンヘンの下部組織
そこの練習場は、いつだって狂気みたいな熱を孕んでいるのに、どこか氷の檻のようでもあった。
「おい、新入り。」
聞き慣れないドイツ語が飛んできて、視線を向ける。
そこに立っていたのは、王冠を思わせる金髪。
バスタードの頂点に座る男、ミヒャエル・カイザー。
挑発的な笑みを浮かべて、俺を値踏みするように見てきた。
「ジジイに連れられて来たガキか。――なんでか知らねぇが…お前は自ら潰されにきたのか?」
胸がざわめいた。
体格差も、言葉の壁も、挑発も、全部覚えがある。
**「見下してくる奴がいるなら、力でねじ伏せる…**せいぜい喰われないように気をつけろ…キング」
無性に腹が立って、言い返してしまった。だけど、後悔はしていない。
いつだって、そうしてきたのだから…
最初はボールなんて廻ってこなかった。
アイツがそう指示したのか、はたまた周りの連中が気に入らなくて故意に廻してこないのか…
多分後者だろう。見た感じ、あのキングはそんなことするような奴じゃない…
大丈夫だ。俺は、あっちでもそうだったからな…
ボールは、廻ってこなきゃ、奪えばいいんだよ。
ボレーをしてるアイツらの隙に入って、ボールを奪う。そして華麗にシュートモーションへ
けど、完璧だと思えた軌道も全て目の前から消える。
怪物のような覇気を纏った男が目の前に現れて言うんだ。「お前…面白いな」って。
試合は勝ちに終わったが、どこか拭えない。
それもこれも全てアイツが入ったからだ。そしてそいつは俺の所へ歩いて来て行った。
「気に入ったぞ。クソ世一」
聞き慣れないドイツ語を必死に解読しながら。
それから、王様と俺は同室になって、一緒に高め合うライバルへと関係が変わった。
連中も、次第に俺を認め始めて、いつしか二台巨頭へとのし上がる。
ある日あの爺さんがまたやって来た。
今度はマスターに話をしに…
「潔世一と、ミヒャエル・カイザー…この2名を『新世代世界11傑』へと推薦する。」
そうマスターと爺さんから告げられた時はどうすればって悩んだ。
新世代世界11傑…
爺さんは、フットボール連盟の人だ。何をするかなんてまだ検討もつかない。
この人は、サッカーで何を成し遂げようとしている?何を…
考えても無駄だ。
今、この現状で分かることはただ一つ。
もっと強えー奴とやり合えるって事だけだ
俺は王様と一緒にその提案を受け入れた。
受け入れて何か変わるって訳でもなくて、ただ、まだ会った事もねぇ奴とチームになったってだけだった。
それから変わらない日々が続く。
王様とはずっとチームを組んで化学反応式を探す。
マスターは、俺とこいつが反応すれば、誰にも気化されない液体が作れると確信しているらしい。
それに協力するつもりはさらさらないけど、できるだけのことはやるつもりだった。
そんなことをしているとまた爺さんが来て言う。
新世代世界11傑の顔合わせだと。
そうやって飛行機に乗って、スペイン・バルセロナ…世界最高峰のフットボールの聖地へとやって来た。
To be continued
「やだ!俺はよいちと一緒に日本に残る!」
生涯で唯一愛した俺の幼馴染と別れるのは相当きついものだった。
昔…幼い弟が居たにも関わらず、俺の両親は離婚した。
母について行くと決めた俺は埼玉へと引っ越し、そこで唯一の幼馴染…潔世一という人間と出会った。
世一は明るい人間だった。
どれほど弱かろうと、どれほどセンスが無かろうと、決して諦めず、笑顔を絶やさない人間だった。
それが、心底愛らしかったのを子供ながらに思っていた。
でも別れはやって来た。
新しい男を見つけた母は、そいつと一緒にスペインで暮らすと言った。
子供の俺は、なんの力もなく、引きずられながら日本を飛び立った。
新しい父は優しかった。
サッカーをやりたいと言えば、現地のユースチームへと通わせてくれて、自宅に小さいながらもちょっとした練習場所を作ってくれた。
だけど、つまらなかった。
どれほど上手かろうが、世一とやったあのサッカーには勝てない。
下手ながらも、一生懸命にかけてボールを奪おうとしたあの…世一とのサッカーに変えられるものは何もなかった。
**もうサッカーなんてやめてしまおう。**そう思ったとき、フットボール連盟を名乗る爺さんが俺の所へやって来て言った。
**「新世代世界11傑にならないか?」**と。
なんだそれ。やめようと思っている人間にかける言葉なんじゃない…
だけど、もしそこに希望があるなら…
サッカーが楽しいともう一度思えるのなら。
そこに賭けてみてもいいと思った。
そうやって迎えた顔合わせの日。
俺は目を見開いた。
そこには、愛らしい俺の幼馴染の姿があったのだから。