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茜の家で絶世の美女親子に翻弄され、さらに学校中の女子から注目を浴び続けた結果、怜也の脳内に「ある変化」が起きました。「……あれ? もしかして僕、**選ばれし特別な存在(ギフテッド)**なんじゃね?」

長年、女子を「自分を攻撃してくる恐ろしい天敵」だと認識していた怜也の防衛本能が、過剰な承認欲求によって**「勘違いの全能感」**へと反転してしまったのです。

爆誕! 自称・築留工業のプリンス

翌週の月曜日。登校してきた怜也は、もはや先週までの「猫背で震える少年」ではありませんでした。

背筋をピンと伸ばし、制服の第一ボタンをあえて外し、前髪を少しかき上げながら廊下を歩きます。通りすがりの女子生徒が「あ、長島くんだ」と囁けば、怜也は立ち止まり、どこで覚えたのか分からないような不敵なウィンクを繰り出しました。

「おはよ。今日もいい天気だね(イケボ風)」

「えっ……!?(え、何あのキャラ、キモ……あ、でもちょっと面白いかも……)」

女子たちの困惑混じりの反応を、怜也は「あまりのイケメンぶりに言葉を失っている」とポジティブに変換。教室に入ると、茜の席に直行し、あごをクイッと持ち上げて言い放ちました。

「茜。今日も僕のために、世界は回っているみたいだね」

「……はぁ!? 怜也きゅん、マジでどうしたの!? 脳みそ激辛ソースで煮込まれた感じー!? ちょーヤバいんだけどー!!」

茜はいつものテンションで叫びますが、内心では「えっ、なんか今日の怜也きゅん、グイグイ来ててマジ盛れる……エモい……!」と、その変貌ぶりにときめきを感じていました。

幼なじみの鉄槌

しかし、そんな「無双モード」の怜也の前に、この世で最も恐ろしい現実が立ちはだかります。

「……長島。あんた、鏡見てきなさいよ」

冷え切った声と共に、怜也の首根っこを掴んで引きずり回す影。由奈でした。彼女の周りには、比喩ではなく本物の黒いオーラが漂っています。

「あぁ、由奈か。君も僕の輝きに目が眩んだのかな? 悪いけど、嫉妬は美しくない……」

「うるさいわよ、このバカ怜也!!」

**バコォォォン!!**と、由奈の拳が怜也の脳天を直撃しました。

「あででででっ!? い、痛いよ由奈! 暴力反対!」

「あんたね、ちょっとモテたからって調子に乗ってんじゃないわよ! さっきのウィンク何!? 目にゴミでも入ったの!? 気持ち悪いわよ!」

「き、気持ち悪い……!? そんな、廊下のみんなは『きゃあきゃあ』言ってたのに!」

「それは『きゃあ(素敵)』じゃなくて『ぎゃあ(変質者)』よ! 勘違いも大概にしなさい!」

由奈の正論パンチに、怜也の全能感という名の風船が少しずつ萎んでいきます。しかし、ここで意外な助け舟(?)が出ました。

修羅場の全自動化

「もー、由奈ちゃん厳しすぎー! あーしは、今の『オラオラ怜也きゅん』もマジで推せるんだけどー! やばくなーい?」

茜が怜也の背中に飛びつき、その首に腕を回しました。

「ねぇ怜也きゅん、もっとあーしを振り回してよ! 激辛な愛で、あーしのこと完食しちゃってー!」

「茜、あんたは甘やかしすぎよ! こいつは一回どん底に叩き落として、私の横で一生反省させておかなきゃダメなの!」

「えー、独占欲強すぎー! でも、そういうバチバチな感じもマジエモいし、全部ひっくるめて怜也きゅんのモテ期の一部っしょ!」

二人の美女に左右から引っ張られ、罵られ、愛でられる。

怜也は「(……あれ? 僕はプリンスとして君臨してるはずなのに、結局二人にボコボコにされてる気がする……)」と、ようやく正気に戻り始めました。

「……あ、あの、二人とも……ごめんなさい。僕、ちょっと調子に乗ってました」

「分かればよろしい。ほら、実習の準備しなさい。……後で、鼻の下伸ばした分の罰として、屋上で私にジュース買いなさいよね」

「あー! あーしも! あーしは激辛のトマトジュースがいいにゃん! 怜也きゅんの奢りで、マジ愛を証明してー!」

結局、怜也の「モテ期」は、彼が「神」になることなど許さず、二人の少女による**「徹底的な管理(飼育)」**へと、より強固に進化していくのでした。

嘘はつかない鶴森さん

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