「お礼って…」
「先生、言ってましたよね」
清水くんは柔らかい微笑みのまま続けた。
「教頭先生のこと、セクハラするから嫌いだって」
確かに言った。
言ったけど…。
「だから先生がもう嫌な思いをしないようにしたんだ」
「本当に、清水くんがしたの?」
「うん」
彼は、隠すそぶりすら見せなかった。
「先生は優しいから、幸せになってほしいんだ。ねえ、先生」
冗談なんかじゃない。
「次は誰が轢かれたら嬉しい?」
彼はいたって真面目だった。
嫌いな人の名前を口にすれば。
本当に消してくれるんじゃないかと思えてしまうほどに。
深呼吸をして、清水くんを見る。
「なに言ってるの?変なこと言うのはや*************
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