ん~…と声を出しながら両手で伸びをする
今は任務終わりで7時だ
今日は流石にライに会いに行けんな~…と思いながら拠点を出ようとすると
『Oriens?誰か居る?!』
今一番会いたい声がきこえた
ガチャッと音を立て扉が開く
「ライ~??」
『…!!マナ!!笑』
凄く重そうな箱を持って居るライが見える。
身長だからか箱がデカイのか顔が見えない
「その箱は?」
『なんかウェンに持ってきてっていわれたんだけど…ウェン居る?』
「居ないで、」
ぁぁ…ウェンか、と思いながら居ない事を確認した拠点の中をチラッと見る
『ん~、そっか、どうしようコレ、』
「俺が一旦預かろうか?」
『…!!マナ~!! 泣』
「んふふ笑」
荷物を預かり帰り道に他愛も無い会話をしながら家へ帰る
そろそろ空が暗く星が見えて来そうな空の中俺とライの少し高い声が空だけに関わらず住宅街に満遍なく響く
ライ…好きやでって言えたらええのに
『…ぇ?/』
「ぇ?/」
『マ、マナ…?/』
ぁ~あ、やったわ、俺は心の中で言ったつもりが声に出ていたようだ
「ごめッ…」
『マナ!!』
「な…なんや?」
『俺マナの事好きだよ』
「へ…でもライはロウが」
『違う気づいたよ俺はマナが好き大好き笑』
「ぁ…、」
そんな声を出してから後は俺の泣いてる声を掻き消す様にライが慰めの言葉を沢山くれた
頭や背中を撫でてくれるライの手には少し力が入っており俺もライが抱き締めてくれるのに増す力でライに抱き締め返す
数分経ち俺の息が整い涙が引きつつある時
『マナ…笑』
『俺、返事貰ってないんだけど?笑』
くすりと笑う彼の顔はまるで小悪魔だと思う
「もちろん、はいにきまっとるやろ?笑」
『んふっ笑よかった笑』
もう一度抱き合いそっと口に出す
「○○○○笑/」
『…!!俺も笑』
まさかの神様は俺に微笑んでくれた
そして俺の大切な彼氏が出来て帰った後
甘くて長い夜が待っているのはまた違うお話
end
コメント
4件