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第1話
普通の高校生だった私、〇〇。でも、ある日ふとしたきっかけで“先生”と秘密の関係が始まった──これは、誰にも言えない恋の物語。
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午後の教室。放課後のチャイムが鳴ったあと、生徒たちの笑い声が少しずつ遠ざかっていく。今日は金曜日、みんな早く帰りたいらしい。
でも、私はまだ、帰らない。
理由は……先生が、職員室に戻る前に、ちょっとだけ会いたかったから。
教室の窓から外をぼんやり眺めながら、そわそわしていた私の背後に、静かな足音が近づく。
「……まだ残ってたのか」
声をかけられるだけで、心臓が跳ねた。
この声、絶対忘れられない。
ちょっと低めで、冷たそうで、それでも私には特別に聞こえる声。
「せんせ、来てくれるって、思ってました」
そう言って、笑う私に先生は「はぁ…」とため息をついたけど、どこかその口元が緩んでる気がした。
「なんで俺が来るって思ったんだよ」
「だって……放課後に『ちょっと残ってろ』って言ったの、先生じゃないですか」
「ああ……そう言ったな」
先生は黒板の方を向いて、あまり私の目を見ようとはしない。
昔から、そう。先生はクールで、冷たそうで、女子の人気も高いのに、誰にも本音を見せない。
でも……私は、知ってる。
先生が、誰にも見せない顔を、私だけには見せてくれることを。
「……先生」
私はゆっくり机を立って、先生に歩み寄る。先生が一瞬目を伏せたのが分かった。
「誰かに見られたらまずいぞ」
「見られないですよ……もう誰もいないもん」
そう言って、そっと、先生のネクタイを指先でつまむ。
本当は、もっとぎゅっと抱きしめたい。でも、教室だし、まだ放課後だし……我慢しなきゃ。
「今日、すごく会いたかったんです」
「毎日会ってるだろ」
「……特別な意味で、です」
その瞬間、先生の目がふっと優しくなるのが分かる。
「バカ」
そう言って、先生は私の頭にそっと手を置いた。
その手が、すごくあたたかくて、少しだけ震えてて。
先生も、少しだけ不安なんだって思った。
「誰にもバレんなよ」
「うん……ぜったい、秘密」
—
……だけど、この”秘密”がバレるのは、思ったよりずっと早かった。
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好評だったら第2話も書かせて頂きます💭💭
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