『　藤原兄弟　』

～　次の日　～

大「　…こんこん、駿～？　」

駿「　はぁ～い。　」

大「　体調、良くなった？　」

駿「　…うん　」

大「　一応、熱測っとこか。　」

駿「　はぁい　」

大「　んー…37.8か、微熱やね。

　　　今日も学校お休みやわ。

　　　…あ、後、昨日のお話聞かせてや。　」

駿「　…うん、　」

駿「　俺ね…ぐすｯ、お友達怪我させた…泣　」

大「　え…何したん、　」

駿がお友達、怪我させるなんて、

相当嫌なことがあったんやろうな…

駿「　…お友達に虐められてたの…泣　」

大「　そやったんか…　

　　　今まで気付けんくてごめんな…　」

駿「　…ん、ぐすｯ…うぅ…ｯ、…　」

大「　それで…何で手出しちゃったん？　」

駿「　お兄ちゃんに誕生日でもらった

　　　ハンカチ…捨てられたぁ…ぐすｯ、　」

大「　…それは、あかんな。　

　　　辛かったな。でも、ひとつ聞いて？　」

駿「　…うん…ぐすｯ…げほｯ、…　」

大「　どんだけ辛いことがあっても、

　　　手は絶対に出したらあかん。

　　　駿も同じレベルになってまうから。　」

駿「　ごめんなさぁい…、ぐすｯ…！　」

大「　怒ってへんよ…？笑　

　　　ただ、だめやでって教えてん。

　　　これから気を付けや？　」

駿「　…はい、…ぐずっ…けほけほ…ｯ、　」

大「　でも、駿も辛かったな…　

　　　俺、学校に連絡しとくから、

　　　学校はしばらくお休みする？　」

駿「　学校…いやや…ぁっ、ぐすｯ…　」　

大「　そやんな…じゃあお休みしよ。

　　　まだ体調も、本調子やないやろ。　

　　　ちょっと寝ときや？　」

駿「　…ぁい、ぐずっ…、…　」　

あれから学校にも連絡して、

駿を虐めてた生徒さん、親の方にも、

謝ってもらい、怪我させちゃった子には、

こっちからもしっかりと謝罪をして、

色々、解決した。でも、駿は、

相当、精神面でやられてた見たいで、

3週間ぐらい体調が優れなかったけど、

今は体調も良くなって楽しく学校に

通ってるみたい。ほんまに良かったわ。