前回の続きです!
てか、体調不良より病んでる方が割合でかいかも。え、詐欺ってね??(((
今日はろふまおの収録だから早く楽屋に入って、学校から出された宿題と台本読みでもするかと思って、早くに来た。
現在は7時。
まあ、みんな大人だからこんな時間にはいないだろうし、僕が一番乗りなんだけど。
楽屋に着いて、部屋に入る。今日も一番乗りだと思ったが、、、、、
「あれ?ふわっち?」
そう。楽屋のソファに銀髪で少しシワになってる高級そうな服を身にまとった人が寝っ転がっていた。床に置かれているのはビニール袋から少しはみ出したエナドリと鮭おにぎりと水が入っていた。
この人は同じろふまおのメンバーである不破湊。
もしかして、仕事帰り?この服装なら、ありえるな。
それに大分お酒の匂いと女性物の香水がしている。正直、鼻が折れそうだ。
これ、起こしたほうが良いのかな。いや、お酒飲んでるみたいだし、起こさないほうがいいか。
そう思って、定位置に静かに移動しようとすれば、
「うぅん、、?」
眠い目を擦って、ゆっくりとソファに沈めていた体を起こしていた。
「あ、起こしちゃいました?」
「んぇ、あ、もちさん、来たんすね」
「あぁ、さっき来ました。それより、ふわっちは仕事帰り?」
「えぁ、もしかして、酒の匂いすごかったっすか」
「まあ、結構」
「すんません、高校生にこんな匂い嗅がせちゃって」
「いやいや、これは不可抗力なので。大丈夫ですよ」
「うっす、、、」
そうやって、沈黙が部屋を支配する。
すると、ふわっちが微妙に端正な顔を歪めた。
「ふわっち、もしかして気分悪いですか?」
「、、、、いや、大丈夫。さっき起きたからさ!」
「でも、、、、、ふわっち。ここには僕しか居ません」
だから、今の状態を話してほしい。と、優しく遠回しに伝えてみる。
「、、、、頭、痛いっす」
「他は?」
「、気持ち悪い、かも、、?」
「トイレ行く?」
「、、、、動けないっす」
「体が硬直してるとか?」
「いや、、体を動かすのがダルいっていうか、、、」
「わかりました。吐きそうですか?」
「今は、大丈夫っす、、」
「じゃあ、少し水を飲みましょ。少しは良くなるだろうし」
「うっす、、、」
ビニール袋から、水を取って、ふわっちに渡す。
それを素直に受け取ったふわっちが蓋を開けようとするも、中々開かない。
「もちさん、、、開かないっす、、、」
そうやって、困ったように眉を下げて曖昧に、下手くそな笑顔を作ってペットボトルを弱い力で握っているふわっちが、寂しそうに、苦しそうにしていたから、
つい、口から。
「無理に、笑わなくてもいいよ。さっきも言ったでしょ、まだ、ここには僕しか居ません。苦しいなら、全部吐き出してください」
そうやって、笑いかければ、ふわっちはその貼り付けた下手くそな笑顔を取っ払って、綺麗な顔を歪めて泣きそうな顔になった。
はじめて見たな、ふわっちのこんな顔。
いっつも、笑顔を貼り付けて、嫌な顔を殆しない彼が泣きそうになっているのを見て、場違いだけど、嬉しく思った。
いつもは頼ってくれなくて、のらりくらりと苦しいことがあってもそれを絶対に吐露しなかった彼が僕を頼ろうとしてくれてるのが、いつも子供扱いされている僕にとってはこれ以上も無いくらい嬉しかった。
まあ、こんな限界になるまで頼ってくれなかったのは後で社長に言って説教をしてもらおう。
今は、頼ってくれてるふわっちに応えないと。
そんな今にも消えてしまいそうなふわっちの隣に座って、ペットボトルの蓋を開ける。
それをふわっちに渡して、少し口に含んでペットボトルを下ろしたのを受け取って、机に置き、ふわっちの手を握る。
すると、ふわっちがおもむろに口を開いた。
「あのさ、今日、ろふまおの収録やん?だから、昨日本当は休む予定だったんだけど、仕事が急遽入っちゃって。なんでも、シフトに入ってた子が飛んじゃって。その代わりに俺が呼ばれたんよ。ホントは断りたかってんけど、オーナーは俺の恩人やし、売上もNo.1ではある俺が行けば上々やから、お願いは断れんかってん」
「それで、お酒を飲みすぎたんですか?」
「、、、うん。ほら、急にシフトが入ったから結構な姫が来てくれて。度数の高いお酒とか、たくさん飲んで。でも、ちょっと上の空で姫のこと怒らせて頭からシャンパンを掛けられて。それで酔っちゃたんよな」
そう言って、「にゃはは」と笑うふわっちはいつもの何を考えてるかわからない笑顔に戻っていた。
どうやら、心の底から頼ってはくれなかったらしい。
「ふわっち」
「な、なに〜、?」
「僕はさっき、なんて言いましたか?苦しいことは全部吐き出せって。そう言いましたよね。僕がまだ高校生だからって舐めてますか?僕だって結構社会のことは知ってるんですよ。だから遠慮しなくて良いんだよ、偶には頼ってよ、」
「も、もちさ、、、」
「だから、ふわっちが悩んで抱えてるもの、僕にも教えてくれませんか」
「苦しいなら、その苦しさを半分個しようよ」
「悩んでるなら、一緒に解決するから」
「仲間で友達なんだから、抱えてるものくらい僕にも背負わせてください。一緒に無人島で生活して脱出したんですから、どんな困難でも僕らなら絶対乗り越えられますよ」
「だから、ふわっち、安心して吐き出して」
「、、、、、ふっ、ほんま、もちさんには敵わんなぁ、、、」
「なんで、笑ってるの」
「ふふっ、いやぁ、ええ仲間を持ったなぁ、って」
「そうですか、」
「うん、ありがとうな、もちさん。なぁ、もちさんは受け止めてくれる、?」
そう言ったふわっちは迷子の子犬みたいで。
手を、差し伸べなければならないと再認識した。
「うん。好きなように言っちゃいな。僕も持つから」
「、、、、、本当はな。恩人だから断れなかったわけじゃないねん。最近、ずぅっと上手く行かなくって。好きなゲームはいつもしないミスをするし、姫も怒らせちゃうし、収録でも何回もリテイクさせちゃってたし。だから、その失敗とどんどん沈んでいく気持ちを全部、洗い流したかった。忘れたかった。だから、ろふまおの収録があるのに仕事に行って、浴びるように酒を飲んで。昔みたいにゴミ袋の山で寝て、このままの格好でここに来て。挙げ句、もちさんに迷惑掛けちゃった。
、、、俺、どうしたらよかったんやろうなぁっ、、、」
はい。てことで第2話終わりです!!
これ、吐いたりしねぇわ、、
あの、おまけで吐かせるので、、、許してください、、、(_;´꒳`;):_
てことで次、お会いしましょう!
コメント
2件
ちょっとmcfwよりで、それでもちゃんと感動的に。貴方本当に僕より上手じゃない⁉︎