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💚side



💚💙「乾杯」



教会からほど近いホテルのスイートルームを奮発して予約した。


部屋中に青い薔薇の花を飾ってもらい、ウェルカムドリンクのシャンパンで乾杯した。ディナーは翔太の好物の肉、ということで大きなステーキを食べた。あの事件以来痩せてしまった翔太の体重は、少しずつだが、戻りつつある。今は肌艶もいい。翔太は見かけよりずっと強かった。


翔太と会えない期間は短くはなかったが、その空白を取り戻すように、俺は翔太との時間を大切に過ごしていた。


それにしても、こんなに細っこい身体の可愛らしい翔太が、俺を絶望のどん底からあっさり救い出してくれるとは…。これ以上はないというくらい愛していた自信があったのに翔太の存在は軽々とその上をいく。


俺はアルコールで少し赤みがかった翔太の頬を撫でた。

そして、顎を持ち上げて、キスをしようとした。



💙「先に風呂入りたい」


💚「いいよ。一緒に入ろう」


💙「んー、まあ、いいよ」



いつもはここで一悶着あるのに、今日はやけに素直だな。初夜だしな。そう思っていたら、言うこと聞かないとその後激しくなりそうだからと言われた。

え?激しくならないわけなくない??もうこっちは36時間以上お預け食らってるのに。


バスタブにお湯を張りながら、愛し合う。


服を脱がせるのももどかしく、俺は翔太を愛し始めた。



💙「あっ……優しくしろよ?」



耳たぶを噛んだ時に、口を尖らせて注意された。いつもいつもどうしてこうやって煽ってくるんだろう。優しくできなくなるよ。



💚「ズルい」


💙「ん?」



全裸になった翔太が俺を見る。6センチ差の目線。キスするにはちょうどいい距離。


運命の2人。


急に昂って、翔太の口中を少し強引に犯した。じゅるじゅるとお互いの唾液の音が聞こえるようだ。翔太の唾液が甘い。付けているリップの味だろうか。いや、翔太の全身はどこも俺には甘く感じる。



💙「あっ…」



耳の後ろを撫でながら唇を重ねているので、耳が弱い翔太は甘い吐息を漏らした。


こんな可愛いお嫁さんを貰えて、今すぐ死んでもきっと後悔しないなと真剣に思った。そして、もし俺が死んだら結婚後すぐに翔太が未亡人になると思い至り、急に悲しくなった。己の情緒が暴走して抑えることができない。



💚「翔太……俺、長生きするね?…」


💙「は?」



俺の思考が妄想の領域を漂っていることを知らない翔太は、俺を見つめ返して言った。



💙「先に死んだら、殺す」



死んだら、殺せないよ?と思いながら、愛しい翔太を抱き寄せた。



💚「翔太、お湯が溜まるまで、口で愛させて?」



跪き、屹立した翔太の中心を一気に奥まで飲み込む。翔太が眉根を寄せて、俺の頭を抑えた。翔太の性器は、ちっともいやらしくない。むしろ、美しいとさえ感じる。彫刻みたいな白い肌に、そこも白いままだった。露出した亀頭だけがピンク色で、可愛い。



💙「あっ、あっ、あっ」



翔太の短い喘ぎ声に耳が蕩けそうになる。永遠に聞いていたくて、次々と感じさせたくなる。



💙「あべっ……くち、はなして……」



我慢できないのだろう。翔太の下半身に緊張が走った。



💚「ご冗談を」



俺は全てを受け止めた。一滴だって漏らさない。上下する喉を翔太が顔を赤らめて見ている。しゃがんで、抱きついてきた。



💙「俺も、するから…飲ませて?」



あまりに可愛くて、気が遠くなりそうだ。

俺は広い脱衣所の、マットレスの上に仰向けになる。



💚「翔太、俺の顔の方に、お尻向けて」



細い腰を掴んで、誘導する。翔太の冷たい手の感触は火照った部分にひやりと気持ちよかった。

勃ち上がった俺のものを柔らかでぬるぬるした熱い舌が包み込む。

翔太のフェラも大分上達した。 下手な頃ももちろん愛らしかったが、最近はこっちも早めにイキそうになるから、時々頭の中で昔覚えた円周率を暗誦してしまう。 自分の下を愛撫されている間に、翔太の後ろを弄った。



💙「ちょっ……亮平…」



翔太の亮平呼びが出た。

嬉しくなって、ますます、気合が入る。



💚「口がお留守になってるよ。それじゃ俺、イケない」



すると翔太の愛撫に力が込もる。わかりやすく挑発に乗るのがたまらない。

俺のが、ちょっと出た。翔太が舌を休めずに奥まで吸い込み続ける。気持ちいい。



💚「出すよ…」



腰を突き上げた。

翔太はびっくりして、少しのけぞったけど、全部口の中に収めたようだ。



💙「かはっ、何するんだよっ!」



後ろに挿した指をクイッと曲げて、感じる部分を刺激した。



💙「ああっ!」



翻弄される翔太が愛しい。

起き上がって翔太の腕を引き、お湯が溜まったバスタブに2人で入った。


泡風呂だ。


翔太の美しい裸体が見えなくなるのだけが不満。でも、ウェーブがかった茶色い髪に跳ねた泡がかかって、俺は思わず呟いた。



💚「天使?」



翔太が吹き出した。



💙「阿部の頭の中見てみたいわ」


💚「見たら翔太、一生俺から離れられなくなるよ」


💙「もう離れねぇよ」



今はバックハグ。お湯の中で翔太の孔を解している。時々腰をくねらせているので、感じているのだと思う。やや温めの泡風呂の中で、細い肩が快感のせいか湯の温かさのせいか、あるいはその両方か、ピンク色に染まるのが美しい。細い肩にキスを落とした。



💚「ボディーソープ、取って」


💙「ん」



ローション代わりにそこへ塗り込もうとするが、水中では難しい。結局バスタブの縁に翔太を捕まらせて、蕾を見ながら解した。



💚「翔太はどこも綺麗だね」


💙「はずかし…っ!あっ」


💚「ひとつになろう」



儀式めいた言葉で宣言して、俺は翔太の中に入った。初夜という緊張がそうさせるのか、翔太の中はよく締まった。きゅうきゅうと締め付けて、俺を包み込んで愛撫してくる。



💚「きもち、いいっ」


💙「おれもっ」



後ろに伸ばした腕を絡め取るように掴み、深く奥まで何度も抜き差しした。翔太の感触と熱で俺は上り詰めていく。

翔太が先にイッて、だらん、と脱力した。後ろから身体ごと翔太を抱きしめて、俺も中で果てた。


汚れた身体をシャワーで流して、お互いに胸を弄ったり、キスを繰り返しながら、逆上せる寸前でベッドに移動した。



💙「はぁー、疲れた…もう、無理」


💚「いやいやまだまだ」



下着は付けないまま、2人ともシルクのバスローブ姿。枕元に飾ってある、ブルーローズを、はだけた翔太の白肌の上に散らした。



💙「今度はなに?」


💚「前からも愛したい」



両膝を持ち上げて、M字に開脚して、ローションを垂らした。すっかり敏感になった翔太は、風呂上がりの上気した顔をとろんとこちらに向けている。翔太の前は半勃ち。俺は翔太を見てるだけでまた元気になる。



💚「ドライでイクかな…?」


💙「どらい?」


答えずに、また挿入した。

今度はよりじっくりと、翔太の反応を見ながら腰を動かしていく。さっきよりは緩んでいて、力まずに動けた。翔太はうっとりと顎を上げて苦しそうに喘いでいる。白い首筋や胸に赤い印を付けた。



💙「やだ……っ…あとつく…っ」


💚「んっ、んっ」



俺は意地悪な性格なので、翔太にだめだと言われると燃えてしまう。見えるか見えないか際どい位置に次々と印を付けていく。下半身も休むことなく一定のペースでまぐわい続けていると、翔太が震えだした。



💚「感じてるの?」


💙「変に…なるっ…」



しっかりと抱きしめた。

深く突いた瞬間に、翔太はほとんど射精せずにイッた。鈴口からはわずかな液漏れだけ。

指先で掬って舐めた。翔太の反応に満足して追いかけるように強めに動き、俺もまた絶頂を迎えた。



💚「気持ちよかった?」



髪を撫でたら、翔太はぴくんっ、と震えたきり、動かなくなった。愛しさに、汗で張り付いた前髪を掻き分け、おでこにキスを落とした。






💙「まだ何か入ってる感じがする……」


💚「ごめんて」



翔太が、後ろに異物感を訴え、機内でも文句が止まらない。帰りのビジネスクラスの客席はまばら。会話が聞こえない声量に落としてはいるが、翔太は感情が先走って止まらないようだった。 翔太は胸元のおびただしいキスマークの数にも怒っていた。


💙「これじゃ人前で着替えらんないんだけど!」


💚「キスマあってもなくても人前で着替えないでよ」



軽く苦言を呈しても、そういうことじゃないと睨みつけられる。翔太は怒ってても可愛いけど、できれば笑っててほしい。



💚「ごめんね?でも、可愛かった」


💙「俺、早まったかな」


💚「そんなぁ………」



情けない声を出したところで、翔太から軽いキスをしてくれた。



💙「俺のこと大切にしてくれよな」


💚「はい」



翔太を世界一好きなのは俺だと胸を張って言える。


病める時も健やかなる時も、翔太だけを支え、愛することを誓います。 だからどうか神様、俺たちにいつまでも加護をお与えください。 

別に敬虔なクリスチャンでもないのに、俺は翔太の手を握って、そう祈ったのだった。






〜その後の話あべなべ編おわり〜

ずっと一緒にいる方法、その後

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コメント

21

ユーザー

最高…おめでとうよかった!!😭✨💚💙

ユーザー

おめでとう🎉 本当におめでとう㊗️ 幸せになってね〜😭💖💖

ユーザー

しあわせでおなかいっぱいです🥰 二人?あべちゃん?の浮かれっぷりが可愛すぎる💚 末永くお幸せに✨

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