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誰も応答していなかった無線機にエンデヴァーが通信に入る。
『病院跡地にて死柄木と交戦中!!地に触れずとも動ける者はすぐに包囲網を…』
一度通信が途切れる。だが少ししてからワンフォーオールという言葉が聞こえた。
「あ!?ワンフォー、何!?エンデヴァーのアシストに向かう!君たちは残るヒーローと避難を!!」
「バーニン待って!」
「警察の指示に従ってもっと遠くへ!!」
緑谷くんが応戦しに行こうとしたバーニングに待ったをかけたが、聞き入れてもらえず去っていく背をただ見つめるしかなかった。無線機から新たに、エンデヴァーが戦闘区域の拡大と街の外に避難命令するよう下される。
「急げ!!一分一秒を争うぞ!」
「ウソでしょ。ファンクマンが…そんな…!」
「悲しむのは後にしろ!!」
「アレが来る!!次来たら終わりだ!!早く、一刻も早く避難を」
ヒーロー達が避難誘導を忙しなく動く。次の崩壊が来たら全員救からない。市民を、ヒーローを見て決意を固めて走り出したの者をこの男も見ていた。
「ここで秘密言ったら、ヒーロー達は人員割いて学生を守ろうとしちゃうよね」
「船長!」
「ワンフォーオールの直後にこっちに向かってくるだけじゃ正味根拠は薄いけど…!ヒーローさんは皆守ろうとするから最初から一択即決」
「街の人たちの安全を最優先…!」
「とにかく君は動くしかないよ」
緑谷という生き物を、思考を理解した上でついてきた霊華は並行しながらそう告げる。
「おい!どこ行くんだ!!」
「あっと!忘れ物!!忘れ物!!すぐ戻るから!!」
独断行動する2人に轟が止めようとしたが、緑谷が小学生の言い訳を使ってその場から離れた。個性を使ってまだ崩壊していないビル街を駆ける。
「デクです!!個別通信失礼します!死柄木は僕を狙ってる可能性があります!」
『何を言っている!?』
「人のいない方へ誘導出来るかも!!少し交信お願いします!!」
緑谷くんがクソ野郎に通信かける様を黙って見届ける。少しした後クソ野郎が進路変更したと通信に入った。
「来るって!!」
「聞いたわよ!!あなたこそ聞いた!?化物になってるの?あの死柄木!尚更ギリギリまで引き寄ないと!」
厄介な崩壊の個性に加えて超再生の個性持ちとは。実に厄介。だんだん化物になってるわアイツ。避難区域からなるべく離れて距離をとった方がいい。距離を計算して方角を考えていると緑谷くんが急にハッとこっちを見た。
「船長は何でついてきてくれたの!?」
額に青筋が浮かぶ。
「馬鹿じゃない?」
「そんな!」
この状況で何を今更なこと言ってる…前向いてよ緑谷くん。
「あの状況でノータイムで事情納得して行ける子は私だけ!」
「あっ、ありがとう…!!!!」
「自惚れないでよ」
今気づきました顔でこっち見んな。前だけ見ててよ。こっちを見ないで、振り返らないで、見せたくないことまで見せちゃうかもしれないから。
「来てくれた?主役にでもなったつもり?私は死柄木に用があるの。オールマイトを終わらせた男としてね」
あの日のことは正直記憶なし。捕まって意識を失い、気づけば交戦のど真ん中。なんで私を攫ったのか今でも理由は分からず。確かなのはオールマイトを終わらせてしまった原因になったこと。
「OFAは餌。あの日の雪辱を果たすの。わかったらあなたも気を抜いて足引っ張んないでね!」
「…うん!」
個性を使用して移動している最中、黄色と紫の光線が上空から放たれた。装着している無線機が音を立てて壊れる。私だけでなく緑谷くんのやつも壊れたらしい。イカれたからね耳から外してその辺りに捨てる。通信機が壊れた今、情報は入ってこない。情報一つで戦況が変わるというのに壊れたということは妨害が入ったということ。いつ死柄木が来るか分からない。緊張感が跳ね上がる。周囲を警戒していると紫の光線が走るのが見えた。途端、巻き上がる土埃と肌にビリビリした感覚が走る。この感覚は、刺すような空気はまさしく。
「頭の中に響くんだ。手に入れろって」
殺気
「ワンフォーオールを寄越せ緑谷出久」
「ボスらしくなってきたねぇ…」
最初に比べて整形並みに変化したわ。ほんとに整形外科行ったの?
一旦体制整えないとあまりにも近すぎる。そう思っていると体がクイっと引っ張られ、ものすごいスピードで元いた場所から離された。
霊華と緑谷を掴んでその場から離れたのはスピードスターのグランノトリノ。
「グランノトリノ!!」
「ワンフォーオールと聞いて嫌な予感がしたよ。お前ら戦うつもりだったのか、アレと!?死柄木の崩壊は触れ合うもの全てを消す!降り注ぐ瓦礫に触れただけで死ぬ!お前ら2人だけでどうにかなる相手じゃねえ!」
「っでも!!」
「ヒーローはまだ、死んじゃいねェ!!アレは、残った全員で討つ!!」
死柄木にエンデヴァーとリューキュウが立ち向かっていくのが見えた。
【(あいつら死ぬわよ)】
仮面ちゃんは真面目な声色で呟いてた
「ここいらでいいか」
「今、下に相澤先生が!!」
「ああ、死柄木の個性を封じとる」
「もっと離れた方がいいわよ」
「グランノトリノ…」
「霊華。OFAの共有者じゃろ。俊典から聞いとる。ここいらが限度じゃ。奴の移動速度が想像以上に速い。追える者は限られる。通信が封じられた以上離れ過ぎは却って奴を自由にさせる。一旦留まらせ、人々から引き離し、イレイザーの視界に入れた…!既に充分な成果じゃ。俺はイレイザーの足になりに戻る」
「隠れてろ……って事ですか!?」
「奴はオールフォーワンの個性を移植されたらしい。DJヒーローが言っとった」
「AFOオールフォーワンの個性を…」
「万が一、ワンフォーオールが奪われでもしたら…最悪を考えろ。なに、敵は一人!これを討てねば何の為のヒーロー飽和時代か!」
グラントリノが言ったその直後。瓦礫で建物がない更地に猛スピードで移動しているヒーロー達と土埃の中から現れた大勢の脳無の姿。
「なぜ」
「何で無事なんだ」
「研究施設は全て崩壊したはず…何故ここに脳無がおるんじゃ」
動揺を隠せない。脳無はただでさえ一体相手するのに手間取る。オールマイトが本気の拳で300発以上。エンデヴァーは満身創痍で倒した。その脳無が5体以上。
「いかん!二体イレイザーに向かいよる!!おまえらは隠れていろ!」
隠れる?なんでヒーローが隠れなきゃならないの?隠れるなんて身体が目指してたヒーローじゃない。
イレイザーに死柄木が迫っていく。イレイザーの個性が死柄木を抑えているのは一目瞭然。ここでイレイザーが離脱すれば今後の打撃になる。冷静な思考が最悪な未来を導く。だがそれ以上に、その人を失いたくないと心が叫ぶ。ダメ。担任を失うのはダメ。あの人は信用出来るから。
「(クマリンちゃんは脳無をお願い!)」
《グオオオオオ!!》
「ぐッ…」
ギリギリ担任を押して庇った。けれども身体は衝撃に耐えられなくてボロボロ。クマリンちゃんは怒るかのように脳無を粉々にしてる
もう限界かな…