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mz視点
いつもの公園のベンチで、ちぐはいつもと違う重い空気をまとっていた。俺はその横顔を見つめながら、何かが起ころうとしているのを感じ取っていた。
しばらく沈黙が続いた後、ちぐはゆっくりと口を開いた。
tg まぜたん、俺、言わなきゃいけないことがある
その声は、普段の明るさとはかけ離れていた。俺は胸の奥で激しく波立つ思いを抑えながら、ちぐの真剣な眼差しを見た。
mz なに?
ちぐは一瞬ためらい、深く息を吸い込むと、目を伏せながら話し始めた。
tg 俺が患っているのは、進行性の免疫不全症……
tg 治療法はあるけど、完全に治すのは難しいって
tg 正直、今の状態でどこまで生きられるか、医者にもはっきりは言われていないんだ
その言葉が、俺の心臓に重く突き刺さった。いつもは冗談交じりに流してしまうちぐが、こんなにも真面目に、そして震えるような口調で病気の現実を伝えるなんて、。
tg まぜたん、俺、生きれるかどうか、本当にわからないんだ
ちぐの言葉に、俺は固まった。頭の中で、絶え間なく走る不安と怒り、そして何よりも、守りたいという思いがある。
mz ちぐ、俺はちぐがどんな状況になろうと、絶対に離さない
mz たとえ、明日になってもちぐがいなくなる未来があったとしても、俺はちぐと戦う
mz ちぐが生きるか死ぬか、その先の未来がどうであろうと、俺はここにいる
その瞬間、ちぐは涙をこぼしながら、俺の顔を見上げた。
tg ありがとう、まぜたん
ちぐの震える声と、涙に濡れたその瞳に、俺は全てを賭けた覚悟を新たにした。たとえ未来が不確かで、どんな試練が待ち受けていようとも、俺たちは互いを支え合いながら歩むんだ。
mz もう、さよならの練習なんかしなくていい
mz これからは、今この瞬間を大切に、一緒に未来を作っていこう
その言葉とともに、俺はちぐの手をしっかりと握りしめた。現実は厳しく、道は険しい。しかし、俺たちの絆は、どんな暗闇も照らす光となると信じている。
mz(今、俺たちは真実を、いや事実を共有した。ちぐがどんな未来であろうとも、絶対に俺はちぐのそばにいる。)
この瞬間、あの日交わされた「さよならの練習」は、俺たちの新たな約束へと変わった。未来はまだ見えないが、二人で歩む決意は、確かなものだった。