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ひたむきに、あなたへ

162 - 第7章 揺れる立場と現実 第162話

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2025年09月11日

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しばしの沈黙。

泰三は組んでいた腕をゆっくり解き、深く椅子にもたれかかった。


「……言うようになったな、華」


低い声が、先ほどまでの冷たさとは違う響きを帯びていた。


「努力をしている姿を、私に見せたいというのか」

「……はい」

華は震える声で、それでもはっきりと答えた。


泰三の視線が律へと移る。

「藤井くん。……君の目には、本当にこの娘の成長が映っているのだな」


律は真っ直ぐに頷いた。

「はい。彼女は必ずやり遂げます」


泰三は長く息を吐き、机に視線を落とした。

「……いいだろう。だが、結果を出せなければ何の意味もない。それだけは忘れるな」


その言葉は依然として厳しい。

けれど、初めて“ひとりの大人”として認められた瞬間でもあった。

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