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しかし
「それは、私もこんなふうに来た人に思ったよ」
私も夜兎さんが来た時は冷やかしと思ったのも事実だった。そんなの変えようもない。そんな発言をしたのも、ちゃんとこいつに仲間になって欲しかったからだ。急に病弱な男は黙り出す。私はあと一押しだと思い
「人生最後……なんて悲しいじゃん?」
と言う、病弱な男は疑いの目をこちらに向けて
「何が言いたいの?」
と言い出すものだから、私は平然とした顔で
「神にならない?」
と言う。こいつの能力「あいをこめて」は色々便利そうな気がしたからだ。まぁここから能力を生み出すのはこいつ自身。だから、結局は私にはどう化けるかなんて分からない。
「……神になったら……自由になれる?」
と言っているが本心ではきっと愛の方を求めている……でも、能力名の「あい」が「愛」出ないのは一体どう言うことなのだろう?
「もちろんさ」
と言い返すが、彼は言ったことを少し躊躇うかのように
「でも、最後くらいは人間でいたいな」
と言うのであった。最後くらいは……という言葉で私は人間の時の優しさを思い出してしまった
「……わかった」
「よろしく、真」
と伝え、私はしばらくは真の近くで過ごすつもりになった。
『 冷たい日、2人並ぶは、廊下にて
降りゆくゆきは、解けゆく頃』
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