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ふら…
「マ、マリア!?」
状況を理解したかったが、殺された吸血鬼からの逃亡でずっと走りっぱなしだったのと掌からの大量の出血のせいでか俺は意識を無くした。
「……んッ…」
それから目を覚ましたのは自室のベッドの上だった。
どうやって俺はここまで?
確か、意識なくして倒れたんじゃ…
ふと手に違和感を感じて見てみれば
「なにこれ…」
応急処置した。とは言えないほどヨレヨレでゆるゆるな包帯の巻かれかたをされた右手。
一体誰が…
コン…カンッ…
「?……ギャァァァ!!何!?誰!?」
「マリア〜(泣)」
ベッド横の窓へと顔を向ければ、泣きっ面を窓へと押し付けこちらに問いかけてくる男。
突然の事で悲鳴を上げてしまったが、よく見てみればこの男は…
俺は窓を開ける。
「…君はさっきの」
「起きて大丈夫なのか!?」
「え?あーうん。貧血みたいなもんだから」
「貧血か…なら良かった!」
泣いた?のか目を潤ませ俺の心配をしてくれるヤバい奴。
見た目は…若い?同じ年に見える。
窓から部屋へと入ってきながら会話を進め俺の無事に安堵している様子だ。
てか誰?何こいつ。
「じゃあ、回復したならさ!俺を殺してくんね?」
「……………………」
あー、そうだった。
そんな理由のわかんないこと言ってましたわ。
うわーめっちゃキラキラした眼差しで見てくるじゃん。
何こいつ…こわー。
え? 殺してほしいって何?そもそも何で俺なの?
「あのー…君は…吸血鬼?」
「おそらく!」
「おそらくってなに…」
「とにかく!俺を殺してくれ!お願い!この通り!」
「…………分かった」
「!本当!?さすが!ありがt…」
ガシッ
がちゃ
ポイッ
バンッバンッ
「これね。よろしく」
バタンッ
🩷side
「…………へ?」
【吸血鬼立ち入り禁止】
【吸血鬼断固拒否】
【入室即滅】
何?何が起きた?
「ちょ、マリア!?ちょっと!?開けて!マリアー!!!」
「助けてくれたのはありがとう。でも悪いけどここ教会ね。君が入っていい場所じゃないし見ての通り吸血鬼お断りなんで!毎日、毎日キミら吸血鬼のせいでただでさえ貧血なのに…」
「……ちょ、違うって!だから俺は殺してほしいんだよ!」
「吸血鬼の言うことなんて誰が聞くかよ」
「えぇ…やっと見つけたと思ったのに…」
俺を殺せるのはマリアだけ。
色んなところを転々としてやっと見つけた。
この機会を逃したら…もう…
「頼むよ…俺を殺せるのはお前だけなんだよ…もう、もう限界なんだよ…」