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明日は岩手で同期の送別会。
大手の大沢務所から独立し、自立を目指す僕は自分で交通費を出す。
僕は節約も兼ねて長距離バスを利用して行くことにした。
長距離バスの利用は初めてだったのでバス乗り場がわからず大遅刻、
搭乗するさいにみんなから冷ややかな目で見られてしまった。
冷ややかな視線に中学時代を思い出す。「自分はハイパーメディアクリエイターだ、
こいつらとは違う」とそう思いこみ、嫌な気分をかき消した。
僕が乗る長距離バスは4列だ。値段で選んだのは失敗だった。
狭いシートに尻が痛む。
到着するまで寝ようと思ったが隣が僕より若くてイケメンな男性ということもあり緊張して寝られなかった。
そこで僕は小腹を満たすためにバス乗る前に買った王将を食べることにした。
ガサゴソと包装紙から餃子を取り出し口いっぱいにほおばる。たまらない。
餃子の醤油が濃かったのと車内が乾燥してるせいもあってウーロン茶はあっという間に空になった。
腹を満たしてしばらくするとバスは佐野SAで休憩についた。
佐野SAにはいろんな店があり僕は時間を忘れて食べ歩きした。
再びバスに乗り、バスは目的地の岩手へ向けバスは出発したのも束の間、
僕に凄まじい吐き気が降りかかった。
「もぉダメェ!!我慢できないナリ!!吐いちゃうナリィィィィィ!!(ブリブリブリドバドビュパッブブブブゥ!!!!!ジョボボボボジョボボボ!!!!!!!ブバッババブッチッパッパッパパ!!!!!!」
齢三十九にもなる男の奇声が岩手行きのバスの中でこだました。